かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

神戸

  • 「花と彫刻の道」と北野の野外彫刻など 5:00頃、iPhoneの目覚ましで起きる。身仕度をして、例によって、早朝の散歩、彫刻放浪に出かける。今日も30℃を越す猛暑となるようなので、早朝の涼しいうちに少しでも観て回っておくことにする。三ノ宮の駅方面に歩き、「花と彫刻の道」のうち、三ノ宮駅以北の道路の東側の野外彫刻から観て回ることにする。続いて、前回来た時は人が多くて野外彫刻どころではなかった北野町中公園の黒川晃彦作品を観て、その後、駅以北の西側、続いて、駅の南側と回ることにした。せっかくの日曜日の早朝なので、ふつうは人が多くてなかなかゆっくり観ることができない駅周辺の野外彫刻をとくにじっくりと観ることにした。時間の都合もあり、東遊園地あたりの野外彫刻はざっと観て、写真もとならかったものもあったが、ずいぶんと観て回ることができた。

>参考:神戸市「彫刻の街こうべ 花と彫刻の道」

神戸市中央区役所前の、新谷琇紀《CONCORDIA》(1980.12設置)。新谷琇紀(1937-2006)は神戸市出身の彫刻家。彫刻家、新谷英夫の息子で、姉妹の新谷澤子、新谷英子も同じく彫刻家という彫刻家一族!?で、神戸には多数の野外彫刻が設置されている。


JR三ノ宮駅中央口の、石黒鏘二《浮遊する物体》(1982.10設置)。神戸六甲ライオンズクラブが創立20周年を記念して寄贈。


津野充聡《WIND》(1986設置)


岩野勇三《なほ》(1983/1987設置)


大桐國光《少女》(1986/1988設置)


風見鶏の館前の、北野町中公園に4基の黒川晃彦作品が設置されている。場所柄もあり、この公園はいつ来ても人が多いとのこと。前回訪ねたときは、日曜日の午後という時間に加えて、折しも大道芸が開催中で、たいそうな人出だった。とてもゆっくりと彫刻を観ているところではなかったのを覚えている。今回も同じ日曜日だったが、早朝ということもあり、さすがに地元の方がウォーキングで公園を横切っていくぐらいで、人がほとんどいなかったのを幸いに、無事に前回のリベンジを果たすことができた笑


黒川晃彦《晴れた日に永遠が見える》(1992)


黒川晃彦《プリーズ・リクエスト》(1991)


黒川晃彦《コルネット吹きの休日》(1993)


黒川晃彦《オールドファッション.ブルース》(1994)



「花と彫刻の道」に戻って、加納町3丁目交差点から三ノ宮の駅までの通りに西側の野外彫刻を北から。松本雄二《家族》(1984/1985設置)。神戸東ロータリークラブが創立30周年記念に設置。「花と彫刻の道」と名付けられているだけあって、彫刻が植栽や花壇の中に設置されているので、彫刻に近づけない作品も多くあった。この作品も手前は花壇になっていた。


流政之《MEDETAI》(1990)。


掛井五郎《長い午後》(1981/1997設置)


大成浩《風の標識No.45》(1996設置)。駅のすぐ近くに設置。日曜日の早朝ということもあってか?、彫刻の周囲はゴミだらけ…


新谷琇紀《ALBA》(1972/1985設置)の台座… この台座の上の金色の裸婦像が載っていたのだが、撤去されていた。いつ撤去されたのかは不明。この他にもいくつか撤去、あるいは移設されている作品があった。撤去の理由は何だろう?


続いて「花と彫刻の道」のうち、駅の南側、花時計あたりまでの西側に設置されている野外彫刻。吉田隆《雲の中の海》(2005設置)


桜井祐一《レダ》(1982設置)


山本正道《追憶》(1982設置)


井上玲子《わたしと私》(1987設置)


次はそうごうの南、通りの東側に設置してある作品を北から順に。一色邦彦《湖風》(1981設置)


佐藤忠良《帽子・裸婦》(1974/1981設置)


柳原義達《道標・鴉》(1981/1981設置)


朝倉響子《WOMAN》(1978/1981設置)


木村賢太郎《困っている道祖神》(1981設置)


清水九兵衛《マスクA》(1981設置)


土谷武《歩く鉄》(1981設置)


新宮晋《星の肖像》(1981設置)の撤去跡。前回来た時(2017年12月17日)はまだあったのだが… 追記(2019.11.11):2019年11月9日に再訪したら、無事に復帰していた。修理のための一時的な撤去だったようだ。


最後に、東遊園地とその周辺の野外彫刻の中から数点を掲載。柳原義達《愛「仔馬の像」》(1966設置)


本郷新《老人》(1943/1982設置)


舟越保武《シオン(裸像)》(1979/1981設置)


多田美波《スペースアイ》(1972.2015再制作)。作品の傍らにある説明板によると、現在設置されているものは2代目で、1972年制作のオリジナルは神戸市須磨離宮公園第3回現代彫刻展に出品、朝日新聞社賞を受賞。1981年、当初設置の神戸市中央体育館から現在地へ移設。その後、自然劣化やいたずらによる汚損のため、補修を検討するが、研磨すると、変形してしまうので、これを断念。2015年、多田美波研究所監修のもと、日プラ株式会社が再制作。

  • 終盤は駆け足になってしまったが、「花と彫刻の道」設置作品をひとわたり見終わったところで、早朝の彫刻放浪はひとまず終わりとして、ホテルに戻る。時刻は、7:00を少し過ぎたあたり。ホテルへ戻る途中、適当な朝食を適当に食らう。納豆定食、300円。7:45頃、ホテルの部屋に帰りつく。もうTシャツは汗でべとべ、というかぐっしょりだ。シャワーを浴びて、小一時間寝入る。9:00頃、起き上がり、忘れ物がないか、確認して、ホテルをチェックアウト。
  • 清盛塚と平清盛像 地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅まで歩き、ここから海岸線で中央市場前駅まで移動する。今日は、主に神戸市営地下鉄で移動するので、一日乗車券を購入する。820円。駅前のイオンモールでトイレを借りる。涼しくて、フードコートでこのまま一休みと行きたいところだが、まだ一休みするほど何もしていない…笑 ということで、冷房の効いた建物から外に出て、清盛塚まで歩く。10分ほど。それにしても暑い。ただ歩いているだけで、とめどもなく汗が出る。くらくら。《平清盛像》他を観覧後、ふたたび中央市場前駅まで戻るが、あまりに暑いので、再びイオンモールに入り、体を冷やすなど。続いて、海岸線で新長田駅まで行く。ここで、西神・山手線に乗換だが、せっかく新長田駅で下車したので、鉄人28号を見にいった。


平清盛像》(1968.10設置)。制作は柳原義達。台座裏の銘板によると、神戸開港百年祭を記念して、開港の祖である平清盛の功績を顕彰するために建立されたものとのこと。神戸の各ロータリークラブが協力している。


清盛塚、《平清盛像》、琵琶塚という並び。清盛塚、琵琶塚はもともとは少し離れたところにあったようだが、道路の拡張工事にともない、神戸住吉神社の一角に移設されたものとのこと。


若松公園の、鉄人28号。地下鉄の新長田駅は駅名に「(鉄人28号前)」がついている。


ジョイプラザの南西角の、新谷英夫《愛》(1983.9.23設置)。神戸長田ライオンズクラブの寄贈。

  • 神戸市総合運動公園の野外彫刻 西神・山手線で、総合動公園駅まで移動。神戸市のこちらの方にくるのは初めてのこと。城(跡)公園もだだっ広いことが多いが、この手の運動公園もだだっ広い。しかも、あまり日陰が見当たらない。こ、困った。と思いつつも、半ばあきらめて、まずはユニバー記念競技場陸上競技場)とその傍らにあるコスモスの丘に向かう。お目当ての柳原義達作品や清水九兵衛作品など、全4基の野外彫刻があった。再び駅前広場に戻り、ここで木陰を見つけて、水分補給。駅前広場から北の方、テニスコートにかけて、いくつかの野外彫刻が設置されていた。これらを順に観て回るが、もうくらくら。ちゃぷちゃぷ池という水遊びができる池があり、子供連れで賑わっていたが、オレも飛び込みたくなるなど…笑 まあ、なんとか遭難もせずに、駅前に戻ってきた。追記(2022.3.23 記):以下の写真キャプションに、『彫刻の街 こうべ(1990年版)』(神戸市市民局市民文化課)により、不明の部分や設置年などを補った。(1990年版の前に、1985年版があるようだ)。


次の「学園都市」という駅が気になる…というのは「とある…」の見過ぎか…苦笑


ユニバー記念競技場前の、《勝利者の像》。1985年にここで開催されたユニバーシアード大会を記念して、同年設置。像の制作は柳原義達。台座には、開催競技の記録を記したプレートが埋め込まれている。


ユニバー記念競技場前の、岩城信嘉《かたらいの譜》(1985年設置)




コスモスの丘の、清水九兵衛《緋甲》(1985年設置)



コスモスの丘の、《モー太》(1989.9設置)。1989年夏に開催されたフェスピック神戸大会のモニュメント。モー太は大会のマスコットキャラクターで、デザインは手塚治虫。この像は、神戸市動物愛護協会が市制100周年記念として設置した。



総合運動公園駅前広場の、長谷川総一郎《午後のクラウディパーク》(1988年設置)



ほっともっとフィールド前の、空充秋作品 ※タイトル、メモし忘れ→空充秋《いざない》(1985年設置)



グリーンアリーナ神戸レーニングセンター前の、高田大《蜃気楼》(1985年設置)。追記(2020.1.11):本作は神戸具象彫刻大賞展'83の大賞(神戸市長賞)受賞作品。



水のくにの、噴水池。作者は不詳だが、神戸市の皆水道が実現したのを記念して制作されたとのこと。→松尾光伸《風の舞》(1985年設置)



球技場横の、道北英治《削る》(1985年設置)



テニスコート横の、菊竹清文《ザ・メッセージ》(1985年設置)


名谷駅構内の、福田喜美子《Reflection》(1977.3設置)※第5回現代彫刻展。神戸須磨ロータリークラブの寄贈。




名谷駅前広場の、柳原義達《いこい》(1979年設置)。写真上が向かって右側、下が左側。設置場所は、名谷駅の南側にある広場で、ショッピングモールに囲まれている。この西側に、中央に噴水(というか湧水。子供たちが水浴びをしていた)、そのまわりを半円形の低い壁で取り囲んだ場所があり、その壁を台座に、柳原義達による彫刻作品、中央寄りに裸婦像2基による《いこい》が設置されている。さらに外側には、2基の《道標・鴉》が設置されていたようだが、現在、《道標・鳩》は2基とも失われている(事情は不明。破損による撤去か?)。



名谷駅前広場の、柳原義達《道標・鳩》の台座。ネット上で、この《道標・鳩》像は確認できたが、現在は失われている。ただ、台座と銘板だけが残されていた。