かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

  • 7:30頃、起床。身仕度をして、1Fで朝食を食らう。具だくさんの赤味噌を使った味噌汁がおいしかった。刻んだねぎがあったのもうれしいところ。津の駅前で野外彫刻を探り、西口のバス停に移動。ここからバスで三重県総合文化センターに向かう。9:24発の三重交通バス・総合文化センター行きに乗車。お年寄りの乗客が多い。終点の総合文化センターバス停まで行ったが、一つ手前の総合文化センター前バス停も位置的にはそれほど変わらない。10分強。220円。下車すると、何やら大ホールへ向かう人が多い。どうも政治家かなにかの動員集会らしい。他にも、土曜日ということもあって、ホール以外でもイベントがあるらしい。少しざわざわした感じだったが、とりあえず、野外彫刻を観て回ることにした。中ホールのホワイエなど、彫刻作品らしきものが見えるが、まあ、今回は野外のみとした。帰宅して、「そうぶんおさんぽアートマップ」をネット上で見つけたのだが、これを見るに、中も少し探ってみればよかったかなと、ちょっと残念に思うなど。
  • 津駅周辺の野外彫刻 


津駅東口の、《愛と平和》(1979.11.3設置)。津駅前土地区画整理事業完成記念碑。津ライオンズクラブ20周年記念、津中央ライオンズクラブ5周年記念。作者は?


アスト津前(植え込み)の、西巻一彦《My 葉浮巣》(2005)。宿借り以外の西巻作品は初めて観たなと。


アスト津前(植え込み)の、西巻一彦《聖域》(2005)

>参考:そうぶんおさんぽアートマップ(pdf)


エントランスの、J.M シルベント《人生の風景》(1994)


エントランスの、山本正道《旅の記憶'94》(1994)


祝祭広場の、松尾光伸「宙(とき)の石景」:石舞台+《石のカプスール》(写真左側)(1994)


知識の広場の、ニキ・ド・サンファール《LA GRANDE TEMPERANCE 中庸》(1994)


A-3駐車場出入り口の、新宮晋《宇宙の旅人》(1994)

  • 三重県立総合博物館 続いて、今回の旅行の大きなお目当ての一つ、「松浦武四郎」展を観覧する。800円。常設展は別料金で、少し安くなる共通券(1040円)を買うつもりだったが、企業との協賛イベントに日ということで、この日は無料で観覧できた。入口の傘立てが鍵付きではなかったので、受付に預けた。土曜日ということもあってか、子どもが多い。親子連れで来て、各種イベントに参加しているようだ。松浦武四郎展→常設展の順で観覧した後、館内を一回り。ここは総合博物館ということで、常設展は、自然史系(どちらかというとこちらの方がいくぶん多め)と人文系が総合された展示で、なかなかおもしろかった。ミュージアムショップで武四郎展の図録を購入。2000円。
  • 午前中は雲の多い天気だったが、外に出てみると、青空の比率がだいぶ多くなっていた。少し風があるが、暑くなってきた。次の目的地の美術館までは歩くことにした。途中、ため池などを見渡しつつ、15分ほどふらふらと歩き、三重県立美術館に到着。まずは野外彫刻を観覧。


  • 三重県立美術館・前庭の野外彫刻 三重県立美術館には下記掲載の他、中庭(番浦有爾《風》)や裏庭(石井厚生《時空 166》、ジャコモ・マンズー《ジュリアとミレトの乗った大きな一輪車》、元永定正《椅子》)にも野外彫刻が設置されていたが、ガラス越しにしか観られず、写真は割愛。他に館内にオシップ・ザッキン《ヴィーンスの誕生》、江口週《ふたたび翔べるか−柱上の鳥》、飯田善国《Xのコンストラクション》や柳原義達作品が設置されていた。


石原秀雄《暗室の王》(1994/白御影石)。※第14回神戸須磨離宮現代彫刻展・三重県立美術館賞受賞作品


井上武吉《my sky hole 82》(1982/鉄・ステンレススティール)


田畑進《NOKOSARETA-KATATI》(1982/ステンレススティール、黒御影石


八ツ木のぶ《象と人(異邦の夢)》(1988/ステンレススティール、ウレタン塗装)


井上武吉《my sky hole 85-6》(1985)


梶滋《円柱とその周辺》(1986/アルミニウム)


湯原和夫《無題》(1982/鉄、ステンレススティール)。井村屋製菓寄贈。


松本薫《Cycle-90°》(1992)


多田美波《作品91》(1991/ステンレススティール)

  • 三重県立美術館 野外彫刻に続いて、企画展「日本画*大研究展」と常設展を観覧。企画展は、所蔵や寄託の日本絵画/日本画により、道具や技法、画題なども含めて、包括的に「日本画」についての知識を解説する展覧会。道具類や技法については、だいたい現代の「日本画」のものが展示されていたが、絵画自体は、近世絵画も展示してあり、(実は密かに期待していたのだが)岩佐又兵衛の堀江物語だとか、曽我蕭白の大作などに再会することができた。中でも、《林和靖図屏風》はガラスなしの露出展示で、もう、もう、もう至福だった。描かれた人物や鳥たちのいささか奇矯な雰囲気と対照的に、やや薄暗い展示室に同調するような夕まぐれの画面から、金泥で塗られた部分がうっすらと照り返している風情が気持ちいい。最後のパートで、広い1室を使った横山操「瀟湘八景」の展示も素晴らしかった。とかとか。2Fの常設展をざっと見た後、情報室(図書室)をチェックし、最後に柳原義達記念室の展示をじっくりと観覧。
  • 津偕楽公園の野外彫刻 美術館から津駅まで歩いて戻る。途中の、津偕楽公園の野外彫刻を探る。公園には2基の彫刻があったが、ともに高橋剛の作品だった。


高橋剛《ふれあい》(1976/1982.9.20設置)。日本鋼管株式会社の寄贈。


高橋剛。作品名・年次など不詳。上掲の《ふれあい》のすぐ近くに立っている。銘板はなかったが、像にあったサインから高橋剛作品とわかった。

  • おやつの時間だが、適当な昼食を適当に食らい、近鉄の急行に乗り込む。1時間10分ほどで、近鉄名古屋駅に到着。1010円。名古屋駅、さすがに人が多い。新幹線までの時間つぶしもあり、昼食食らったばかりだったが、今度は早い夕食を食らい(かなりダメダメ)、新幹線に乗る。こだま676号、名古屋駅18:29発。それほど混んではいなかった。東京駅には21:16に到着。ぷらっとこだま利用で、8300円。ぷらっとこだまは、東京都区内行きではなく、東京駅行きなので、大手町から東京メトロ経由で最寄りに向かう。22:30前に無事に帰宅したのであった。