かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

宇部→新山口→防府→山口

  • 山口県立美術館の特別展「雲谷等顔」展を観に、山口へ行ってきた。これが、今回の旅行の第一のお目当て。併せて、山口をはじめ、宇部防府の野外彫刻、中でも、山口県内に多くの野外彫刻/モニュメントがあるキーチマン関連を探るのが第二のお目当て。初日の天気は上々だったが、二日目は天気が崩れ、雨に降られて、今ひとつだった。それでも、だいたい予定をこなすことができたので、まあまあといったところの旅行だった。
  • さて、出発。最寄り4:58発のバスで羽田空港へ向かう。車中で寝入っているうちに、オンタイムの5:50に羽田空港T2に無事に到着。保安検査場Dを通過し、出発ゲート70付近で一寝入り。本日の飛行機は、ANA 3811便、羽田7:20→9:05山口宇部の予定。スターフライヤーによる運航。7:00過ぎに搭乗が始まり、だいたい予定どおりのフライトで山口宇部空港の到着。離陸前、飛行機の窓から、東京湾アクアラインの浮島人工島「風の塔」が見えた。早速キーチマン関連ですな。で、離陸後に、もちろん、スカイツリーも。機中では、チョコ目当てでコーヒーを飲むなどしているうちに、寝る間もなしに、到着したのであった。
  • 今回はまず山口宇部空港とその周辺に設置された野外彫刻を探る。その前に、ちょっと捜し物。宇部市の膨大な野外彫刻をまとめたマップが作成され、市の各所(って、どこ?)で配布されている。「ときわ公園彫刻ウォーキングマップ」、「うべ市街地彫刻ウォーキングマップ」と2種類あり、前回来た時に「ときわ公園」は入手できたのだが、「うべ市街地」の方は入手できなかった。今回は、ぜひ手に入れ、これをもとに宇部市街地の野外彫刻を見て回りたいと思っていた。が、配布場所がどこかわからないので、作戦が立てられず、ちょっと困っていた(この手のものは、PDF配布をしてもらいたいもの)。おそらく、空港にあるだろうと踏んでいたのだが、宇部市の観光案内コーナーにはなかった。それでも、どこかにないものかと、1Fのパンフのラックをいちいち見て回ると、コンビニ近くのラックの下の方にあるのを発見! 無事に入手できたのであった。空港で、早速見つけられたので、今回の彫刻放浪の幸先はよし、だなと勝手に確信笑したところで、山口宇部空港周辺の彫刻を探りにゴー!


堀内正和《円B》(1958)。第1回全国彫刻コンクール応募展。国内線ターミナル・1F。


柳原義達《道標・鳩》(左1973、右1992)


大井秀規《Gravitation》(2009)。第23回UBEビエンナーレ現代日本彫刻展)。宇部興産株式会社賞・市民賞。


岩城信嘉《風の譜》(1983)。第10回現代日本彫刻展。大賞(宇部市賞)。


河口龍夫《関係-無関係・天と地と種子の響き》(2003)。第20回現代日本彫刻展。


河口龍夫《立方体》(1973)。第5回現代日本彫刻展。


木下宏《一つの直方体から》(1979)。第8回現代日本彫刻展。


大成浩《風の塔No.10》(1989)。第13回現代日本彫刻展。毎日新聞社賞。


田辺武《Locus of Time III》(2001)。第19回現代日本彫刻展。ふれあい公園に設置。


小室正光《大地の日月》(2009)。第23回UBEビエンナーレ現代日本彫刻展)。優秀賞。作家寄贈。ふれあい公園に設置。


小川徹也《好縁・好円》(2001)。第19回現代日本彫刻展。作家寄贈。ふれあい公園に設置。

  • 宇部市の野外彫刻(2) 恩田運動公園 山口宇部空港発10:22発の、宇部市交通局・74・宇部新川行きのバスに乗車。バスは小型バスだった。15分ほどで、恩田運動公園に到着。ここから歩いてすぐの恩田運動公園内の野外彫刻を見て回る。


門脇おさむ《The Age of Stone and Wind》(1997)。第17回現代日本彫刻展。ユーピーアールスタジアム前に設置。


津村良《みんなのたのしみ》(2011)。第24回UBEビエンナーレ現代日本彫刻展)。緑と花と彫刻の博物館賞(市制施行90周年記念市民特別賞)。ユーピーアールスタジアム前に設置。


神原中学校生徒《宇部の先人をしのび明日をちかう》(1971)。宇部市制50周年・市民のつどい記念。心のつどい実行委員会寄贈。


速水史朗《ねじれた形》(1984)。第9回神戸須磨離宮公園現代彫刻展。宇部市野外彫刻美術館賞。子供遊具場に設置。


橋本省《再開の門》(1982)。第8回神戸須磨離宮公園現代彫刻展。宇部市野外彫刻美術館賞。俵田翁記念体育館前に設置。



山内壮夫《若人たち》(1963)。俵田家寄贈。これがいちばんのお目当て。宇部市内には、山内壮夫作品が意外に多く設置されている。体育館は改修工事中で、仮設壁や足場で囲われていた。

  • 新山口 恩田運動公園の近く、恩田バス停から、11:54発の宇部市交通局・1・新山口行に乗車。12:30頃、新山口駅(北口)に到着。900円。岩波文庫の『山頭火俳句集』を読んでいるところなのだが、せっかくゆかりの地に来たのだからと、まずは復元された其中庵に行ってみることにした。北口から歩いて15分ほどの山の中腹にある。復元された其中庵(外観のみ)や句碑などを観覧。すぐ近くに休憩所や駐車場などもあった。再び駅まで歩き、南口に出て、駅前の山頭火像を見て、近くの黄金(こがね)公園のモニュメントを観に行く。これはgmで見つけた。


其中庵。


新山口駅新幹線口の、《俳人種田山頭火之像》(1991.3建立)。制作は吉塚隆一(RYU美術工房)。台座に彫られている句は「まつたく雲がない笠をぬぎ」。山口中央ライオンズクラブ20周年記念事業として設置。


黄金公園の、田辺武《EARTH and SKY》(1989)。かつては、暗くなると、中央の円筒部から光りが立ち上がり、「光の塔」になっていたようだ。

  • 防府 新山口14:20発の山陽本線防府まで。15分、320円。港口の淀井敏夫作品を観てから、駅構内の観光案内所でレンタサイクルを借りる。4時間200円だが、貸し出し時間が17:30までなので、結局17:30までに返さなければならない。天気がよく、暖かなので、自転車でまわるのにはちょうどいい。西佐波緑地→デザインプラザHOFU→種田山頭火生家跡→防府天満宮→多々良大仏→周防国衙跡→馬神様→防府市公会堂と回って、駅に戻る。今回のメインテーマは彫刻放浪だが、天満宮を素通りするわけにいかない。ということで、立ち寄って、参詣する。裏手の庭園に、お殿さまなどの銅像があるが、今回はパス。その後もふらふらと自転車を走らせる。馬神様を参詣して、街道に出ると、目の前にとんかつ屋があったので、昼食抜きでお腹が空いていることもあり、これはもう入らないわけにはいかないじゃないかとばかりに、ちょっと早い夕食にとんかつを食らったのであった笑


防府駅港口(南口)の、淀井敏夫《周防の海》(1994)


西佐波緑地の、澄川喜一《矢羽根石》(1986/1986.10.25設置)。防府市市制50周年記念。三本の矢羽根の形を黒髪御影石に彫刻したモニュメント。


デザインプラザHOFU前の、円鍔元規《乙女の春》


防府市八王子2丁目の、種田山頭火生家跡。句碑に彫られた句は「うまれた家はあとかたもないほうたる」。


防府市公会堂前の、伊藤釣《青少年に愛と希望を》(1971.4.5設置)。防府ライオンズクラブ結成10周年記念。


防府駅天神口前の、堀内正和《体積が等しい12の三角柱》(1997/1997.3設置)。市制生港60周年記念。


防府駅天神口前の、《俳人種田山頭火の像》。台座の句は「ふるさとの水をのみ水をあび」。作者など、不詳(サインあり。読めず)。


防府駅天神口前の、子供像。像に「'96.12 Yamamoto」とあり。

  • 湯田温泉へ 防府駅16:52→17:08新山口17:30→17:23湯田温泉と乗り継ぎ、宿に向かう。今回の旅行は、山口県立美術館以外の行き先が二転三転なかなか決まらなかったのだが、結局、宿泊場所は湯田温泉になった。宿泊したのは、湯田温泉・ホテル喜良久で、温泉ビジネスホテルといったところか。2Fの禁煙室。エレベーターの真ん前だったが、特にうるさいということもなかった。大浴場あり、Wi-Fiあり、朝食ありで、5600円。無料の自転車レンタルもあり、天気がよければ、翌朝早くにでも、借り出して、維新百年記念公園あたりに行きたいところだったが、これは天気が今ひとつであきらめた。温泉に浸かり、今日の復習?をして、早々に就寝。