かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

宇部(1) 宇部・徳山[第1日]

  • 宇部と徳山に行ってきた。またしても野外彫刻を探る旅である。宇部市の中心部については、一昨年、2017年の11月15日、およびに昨年、2018年の12月5日6日にもうろうろしたのだが、今回はその補遺である。また、2017年11月16日、ちょうど第27回UBEビエンナーレの開催中に一度訪ねたときわ公園を、2日目に再訪する。徳山は初めて行くところだが、こちらは、キーチマンを初めとする野外彫刻がお目当てだ。ということで、出発!
  • 4:58発の最寄り始発バスで羽田空港に向かう。だいたい定時の5:50頃、羽田空港T2に到着。保安検査場Cを通過して、搭乗ゲートの70付近に移動。例によって静かなところを探して、一寝入り。本日搭乗する飛行機は、スターフライヤーSFJ011便、羽田7:20→9:05山口宇部の予定。定時の15分前に搭乗が始まり、7:30過ぎに離陸、機中で例によってコーヒーとチョコ(!)を頂いていて、しばらくすると、飛行機は降下を始め、9:00頃、山口宇部空港に着陸。9:05頃には到着ロビーに出た。9:20発の宇部新川駅行きの宇部市営バスに乗車。10分ほど乗って、松原町2丁目で下車。170円。
  • 宇部市中心部の補遺 ということで、9:30頃、彫刻の探訪をスタート。前回の旅行で手に入れた「うべ市街地彫刻ウォーキングマップ」を片手にしての探索だが、マップでは「宇部市中心部」となっているエリアのうち、前回は立ち寄れなかった東側をまずは観て回る。保健センターまで、ひとわたり観覧ののち、お腹が空いたので、少し速いが、昼食を食べることにした。お腹が空くと、寒さもひとしおだからね。ちょうどリンガーハットがあったので、ちゃんぽんなどを食らうことにした。

>参考:ときわミュージアム 市街地の彫刻

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宇部商工会議所前の、井田勝己《風に向かって》(1997)。宇部商工会議所の寄贈。井田作品を初めて観たのは米子だったと思うが、ますますかっこいい。


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東新川緑地の、山内壮夫《鳥とあそぼう》(1960)。セメント像。札幌に次いで、宇部にもたくさんの山内壮夫作品がある。


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宇部市中央公園の、眞板雅文《里の門》(2003)。第20回現代日本彫刻展・第20回展記念(土方定一記念)特別賞。


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生活安全ふれあい館前の、河崎良行《球形のフォーメイション》(1997)。第17回現代日本彫刻展。


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宇部市勤労青少年会館前の、澄川喜一《そりのあるかたち》(1979)。第8回現代日本彫刻展・宇部市野外彫刻美術館賞。


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宮大路南街区公園前の、富樫一《王と王妃》(1963)。第1回全国彫刻コンクール応募展・毎日彫刻奨励賞。


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着物のえむら(常盤町2丁目4-23)前の、番浦有爾《風》(1990)。第12回神戸須磨離宮公園現代彫刻展・宇部市野外彫刻美術館賞。


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宇部郵便局前の、菊竹清文(情報彫刻家)《Heartful Communication》(1990)。情報のステンレスの部分がモーターで回転するようになっている。タイトル板にわざわざ「情報彫刻家」とあった。


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琴芝街区公園の、向井良吉《懸ける》(1979)。宇部市青年会議所が創立25周年を記念して寄贈。


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宇部市総合福祉会館前の、木内克《手をつく女》(1950/1972設置)。宇部ときわライオンズクラブが創立10周年を記念して寄贈。


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宇部市保険センター前の、渡辺豊重《ピクニック》(1981)。第9回現代日本彫刻展・宇部市野外彫刻美術館賞。

  • 宇部市立図書館とその周辺の野外彫刻 続いて、宇部市立図書館を再訪。下記に掲載した野外彫刻の他にも、図書館内や図書館の中庭(図書館内から観られる)にも彫刻が設置されている。以下に挙げると、

佐藤忠良《足を組んだ女》(1989)※館内・エントランス付近
舟越保武《リンゴをもつ少年》(1965)※館内・児童書のコーナー
本郷新《手を前に組む》(1958)※館内
柳原義達《道標・鳩》4基※館内1基、中庭3基
小清水漸《蒼い舟−内なる海と空−》(1987)※中庭。第12回現代日本彫刻展・毎日新聞社賞。
向井良吉《世界地図から》(1991)※図書館カウンター上方

といった作品だが、今回は観覧にとどめて、写真は撮っていない。図書館には、渡辺翁記念文化協会による「渡辺翁記念文庫」があり、主に高価な大型美術書を自由に手にとって見ることができる(渡辺翁は、宇部興産の創業者の渡辺祐策のことね)。ということで、せっかくなので、彫刻関連の作品集を何冊かぱらぱらと観覧してきた。

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佐藤忠良《冬のこども》(1965)。1965年開催の第1回現代日本彫刻展・招待作品。前回来た時は逆光で真っ黒な写真しか撮れなかった。今回は曇り空なので、まあ、なんとか。1970年、宮大路児童公園星出の森に設置(星出の森建設委員会の寄贈)。1997年、宇部市立図書館前庭に移設。星出の森の、「星出」は、宇部市を「花と緑と彫刻のまち」と方向付け、その基礎を固めた市長、星出壽雄(1959−1969に市長在任)のこと。

   星出の森
公害にとりくみ
緑化と青少年の
育成に力をそそぎ
文化の香り高い
町づくりに尽くした
星出さんを記念して
      昭和四十五年三月二十八日
         宇部市民有志


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木村賢太郎《洗濯機以前》(1957)


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山本正道《高原》(1967)。宇部ライオンズクラブ宇部(新川)ライオンズクラブ宇部(ときわ)ライオンズクラブの寄贈。日本語題から、一瞬風景彫刻かなと思ったら、腹ばいの人物像だった笑。ちなみに英語タイトルは「RECLINING FIGURE」。


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山本正道《樹と少女》(1989)。個人の寄贈(1990)。「樹」の部分はない、のだが。


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多田美波《天象》(1975)。第6回現代日本彫刻展・宇部興産株式会社賞。


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エドガー・ズニガ・ヒメネス(Edoger Zuniga Jimenes)《COLUMNS OF THOUGHT 2007》(2007)。第22回現代日本彫刻展。タイトル板が見当たらなかった。作者は1950年生まれのコスタリカの彫刻家。


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山口産業ビル前の、濱野邦昭《A DREAMER ON THE PLATEAU(GREEN RENAISSANCE 1993)》。第15回現代日本彫刻展・山口県立美術館賞。濱野邦昭は1951生まれの下関市出身の彫刻家。


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樋ノ口橋東詰(下流側)の、望月菊麿(もちづき きくま)《共生》(2007)。第22回現代日本彫刻展。