かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

高松 彫刻放浪:高松・宇野・岡山(1)

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  • 高松・宇野・岡山と回ってきた。今回のお目当ては、宇野港周辺の野外彫刻と「岡山芸術交流2019」である。もちろん、旅程のところどころにある野外彫刻も訪ねてきた。
  • 事前には、台風18号の影響で、天気が思わしくない予報が出ていたが、それほど大きな影響はなく、飛行機も往復ともまあまあ順調で、滞在中も、雨に遭ったのは2日目の午前中だけだった。これが降ったり止んだり、時にはざあざあ降りだったりで、うろうろするには難があったものの、目的のものはおおよそ大過なく、観覧することができた。
  • 今回の旅程は、おおよそ次のとおり。(第1日)成田空港→高松空港→高松→宇野→岡山、(第2日)岡山→坂出→高松空港
  • では、出発。5:20発の最寄り始発バスで、成田空港に向かう。6:10過ぎにT3に到着。途中、霧が濃く、ちょっとやな感じ。早々に保安検査場を通過して、161ゲートに移動し、静かなところで、搭乗まで一寝入り。今回、搭乗するのは、Jetstar GK411便、成田7:50→9:15高松の予定。161なので、バス移動。予定どおり25分前からバス移動が始まったが、飛行機に乗ってからが長かった。なかなか離陸しなかったのだ。小一時間遅れて、ようよう離陸。例によって、きちんとしたアナウンスはなかったが、フライト中の機長挨拶で、霧のため(やっぱり!)、通常より飛行機の離陸のための間を長くとったとのことで、この遅延となったと説明があった。高松空港には30分強の遅れで到着。9:50頃発車の、高松市行きの連絡バスに載ることができた(高松行きの連絡バスは、飛行機の到着に合わせての出発)。10:30頃、瓦町で下車する。720円SUICA。消費税の値上がりにともない、少しだけ運賃が値上がりしていた。
  • 当初は、高松空港でレンタサイクルを借りて(高松市のレンタサイクルではなく、ハローサイクリング)、途中、野外彫刻に立ち寄りつつ、高松港まで行く予定を立てていたのだが、天気予報の降水率が高かったので、この計画ははあきらめ、瓦町までバスで行き、これまで見落としていた野外彫刻などを回ることにした(瓦町で高松市のレンタサイクルを借り出せばよかった、と後に気づく。失敗)。
  • これまでにも、高松市の市街地にある野外彫刻は観て回っているので、一応、主要なものは観ているつもりだった。ところが、最近、田中茂春『アートな散歩道 香川の野外彫刻53選』(個人出版か?・2008.5.6)という本を入手して、知らない彫刻が多くあることを知った。この本の本編にはタイトルにあるように53作の彫刻が紹介されているのだが、巻末に著者が観覧した香川県内の野外彫刻リストがついていて、これにより、未見の彫刻がたくさんあることがわかった(まあ、多くは学校構内なので、パスなのだが…)。まあ、コンプリートはできないにしても、できるかぎり回ってみようかなと。

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速水史朗《風景の中の瓦》(1997)。駅前の地下広場に設置。


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逢坂卓郎《光の翼》(1997)。ペデ上に設置。


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ふらふらと歩き、ちょっと疲れたので、石の椅子とテーブルがいくつも置いてある交番前の広場で一休み。椅子やテーブルには、見覚えのあるカラーリングの模様が… おそらく制作はアキホ タタ。高松北警察署田町警備派出所前の広場に設置。

  • 中央通り沿いのいくつか

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NTTドコモ四国前の、菊竹清文《NEW WAVE》(1999)。ちなみに、清文は「きよゆき」と読む。


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高松セントラルスカイビル前の、渡辺隆根《生きものの海》。中新町交差点の北西。


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百十四銀行本店裏手。


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番町交差点地下通路の、福家靖夫《親しみのある光》(1990.2設置)。高松市による。

  • 高松市中央公園 中央公園には多くの野外彫刻、モニュメントが設置されているが、今回は以下を掲載。おおよそは再訪(再掲)。

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ちびっこ広場の、イサム・ノグチの遊具《SEESAW》。中央公園はこれまでに何回か来ているが、見落としていた。中央公園には、こかげ広場に、イサム・ノグチの遊具、《オクテトラ》と《プレイ・スカルプチャー》が設置されている。


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《ハゲさん》(1993.8.28設置)。制作は太田多多。高松市四番丁校区地域おこし事業推進委員会による。像は、このあたりに伝わる昔話の主人公の狸。貧しい老夫婦を救うために茶釜に化けて、売られていったところ、茶釜は毎日磨かれるので、狸の頭がはげてしまい、痛い痛いと泣いていたところ、住職がかわいそうに思い、鏡餅を三つ与えたところ泣き止んだ。このことから、その後「今泣いたのだあれ・・・お鏡三つでだまあった」と子どもをなだめる歌になったという(解説板による)。再訪。


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速水史朗《サヌキ》(1988設置)。1986年に制作され、個展に出品されたもののうちの5点が1988年に中央公園に設置された。その後、2点が追加され、7点組の作品となった。(『アートな散歩道 香川の野外彫刻53選』)。再訪。速水史朗は、1927年生まれで、香川県多度津町の出身。スタジオも多度津町にある。


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菊池一雄《平和の群像 あけぼの》(1983)。1986年4月の中央公園オープンに合わせ、現在地に設置されたとのこと。再訪。

  • 片原町商店街の安部定。

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安部定《旅のはじまり》(1985)。再訪。


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安部定《寝牛の像》。上掲の《旅のはじまり》は知っていたが、この像の少し東の方に設置されている《寝牛》の方はすっかり見落としていた。台座に、賽銭箱が置かれていた。

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穴吹デザインカレッジ前の、浦山一雄《希》


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穴吹デザインカレッジ前の、浦山一雄《夢現》(1989)


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サンポートの、流政之《MATAKITENO》(2006)。再訪。


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高松に来るたびに掲載しているが… 大巻伸嗣《Liminal Air -core-》。瀬戸内国際芸術祭・tk01。瀬戸内国際芸術祭・秋会期が開催中なので、一応、芸術祭参加作品については、その旨、記しておく。この大巻作品は、確か、第2回(2013)のときの制作だったか? 再訪。


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船名が「第一しょうどしま丸」だが、このフェリーに載って、宇野港に向かう。


つづく