かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

彫刻放浪:東陽町→南砂町

  • 東陽町竹中工務店東京本店のエントランスにあるギャラリーエークワッドに「木下直之全集」展を観に行ったので、併せて、周辺の野外彫刻を探索してきた。

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タイトル板等が見当たらないので、詳細は不明。なお、写真は撮らなかったが、1Fのエントランス奧に流政之作品(《サキモリ》)が設置してあった。

  • 東陽二丁目ポケット広場

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小ぶりな彫刻が数基、並んで設置されていた。ただそのうちの2基はいたずらされたのか、破損していた。


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左:横山文夫《呼ぶ》(1980)、横山文夫《座女》(1985)。

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左:上野弘道《北風》(1980)破損、中:上野弘道《愛》(1985)、右:上野弘道《女性》(1978)これも破損。さらに右側に、堀内健二《Standing Alone》(1985)があったが、写真を撮り忘れてしまった。次回また。


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井上猛雄《陽》(1989)

  • 江東区立東陽図書館裏・コミュニティ広場の女性像

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松田喜三郎《白雲はるか》(1985.4設置)

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横山文夫《希い》(1982.3.10建立)。東京大空襲の犠牲者の鎮魂と平和を祈念する像。

  • 横十間川親水公園と仙台堀堀川公園の野外彫刻 天気もよかったので、横十間川親水公園仙台堀川公園を散策してみた。ただ、公園内はマンション、団地など、ビルに囲まれており、散策するにはビル風が強くて、ちょっとまいった。以下、散策の途中で、今日出会った彫刻たちを掲載。他にも野外彫刻の類があるようだが、それはまたの機会に。公園を抜け、南砂町から東京メトロに乗って、帰ってきた。

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青野正《森を みたかい》(1992)。四つ目通りと横十間川親水公園の交差したあたりの東側の公園内に設置。


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横山文夫《愛鳥譜》(1984.10建立)。仙台堀川公園の野鳥の島の流れを挟んで北東側に設置。


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上野弘道《活》(1977)。仙台堀川公園の西側、であいの広場に設置。


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上野弘道《継》(1982.3建立)。小ぶりな作品。よくみると親父の股間、微妙な位置にビー玉が一つ。どうせなら二つにすればいいのに(ごめんなさい!)。仙台堀川公園の西側、であいの広場に設置。

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井上猛雄《夜明け》(1982.3)。仙台堀川公園の西側、であいの広場近くの出入口に設置。

枕崎(3) 鹿児島・枕崎[第2日]

  • 中央通り(3)(国道226・町頭交差点西〜松之尾交差点東)

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田中伸季《神様の涙》(2013)


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平田隆宏《Space III》(2013)


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田中毅《のんびり行こう 〜Just go with the flow〜》(2013)


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川村秀彦《呼吸》(2013)


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平田隆宏《Space》(2013)


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田中伸季《森の曳山》(2013)


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井上麦《Mi Angelito 〜私の天使〜》(2013)


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途中、石屋さんがあった。店の前のサンプル像。ここにも鰹が。


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森藤繁治《天海・カーテンコール》(2013)


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山本豊彦《束縛》(2013)


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織田啓介《地上より空間へ−5》(2013)


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岩崎順一《Paio III》(2013)


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居上真人《雄々 〜ザトウクジラのダイブ〜》(2013)

  • 中央通り(4)(国道226・松之尾交差点西〜花渡川〜薩摩酒造明治蔵前)

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田中等《The door of the wind》(2013)


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朝野浩行《時の蕾》(2013)


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佐藤弘徳《くるりん》(2013)


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日高定光《交わるかたち》(2013)


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源敏彦《コレー(No.31)》(2013)


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福元修一《どこから生まれてどこへゆくのか》(2013)


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児玉士洋《風の記憶》(2013)


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西脇弘《Germ Cell》(2013)


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速水史朗《道標 MICHISHIRUBE》(2014)

  • 火之神公園
  • 枕崎漁港の人魚像 枕崎漁港は、さすがに鰹のイコンだらけ、という印象だったが、人魚像が1基、静かに佇んでいた。今回の旅行で観た最後の野外彫刻がこれだった。

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枕崎漁港(北東)の、白セメントの人魚像。特にタイトル板などもなく、作者など不詳だが、像に「1956」とだけあった。状態がいいので、何度か補修なども行われているのだろう。

  • 自転車を観光案内所に返し、駅前のスーパーで食べ物を少し買い出す。あまり時間がないので、今回もグルメは抜きで、これでごまかす。南国交通バスの枕崎・16:00発の鹿児島空港行きに乗車する。前払いで、2250円。17:00発の最終便でも、飛行機に間に合うのだが、心配性のオレは、遅れを危惧して、1本早い16:00発に乗ることにした。天気の方も、だいぶ雲が多く、垂れ込めてきた。少し寒い。バス停周辺にトランクを持ったスーツ姿のグループがいたので、てっきり空港行きのバスに乗るのだろうと思ったら、違った。枕崎で乗車したのはオレ一人。加世田であと2人乗車したが、結局、乗客はこの3人だけだった。バスは一般道をずっと走り、鹿児島市街近くでようよう九州自動車道に乗った。オンタイムの、17:45頃、無事に鹿児島空港に到着。
  • 飛行機が時間通りに飛ぶか確認して、しばらく空港内をうろうろしたが、結局、保安検査場を通過して、静かなところを探して、読書にいそしむといういつものパターンに落ち着いた。帰りの飛行機は、Jetstar GK628便、鹿児島19:50→21:30成田の予定。だいたい予定どおりの運行で、21:30頃、成田空港に着陸。後方席だったので、3台目のバスだったが、21:40頃には到着ロビーに出た。バスまで間があるので、空腹なこともあり、ついロで弁当など買って、食らってしまう。ダメだ。22:15発の終バスに乗車。23:30頃には無事に帰宅した。めでたし、めでたし。

枕崎(2) 鹿児島・枕崎[第2日]

  • 駅通り(県道266号線・東本町交差点〜駅前) 南から順に掲載

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山﨑哲郎《Metamorphosis(変容)−dimension(次元)について》(2010)※第9回


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宮薗広幸《くくく》(2010)※第9回


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岩崎順一《Wave》(2010)※第9回 小さい作品だが、岩崎作品を枕崎で2基、観ることができて、ちょっとうれしい。


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市街に鰹のイメージが溢れている。歩道のセーフティフェンスにも鰹があしらわれている。一本釣りする人もいるし、水飲み場も鰹だったりする。


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平田隆宏《Space II》(2010)※第9回


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八田隆《鳥》(2010)※第9回


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塚本洋守《Ring(カタグルマ)》(2010)※第9回


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野崎窮《遠くへ》(2010)※第9回


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福元修一《断崖》(2010)※第9回


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佐藤弘徳《斜石館》(2010)※第9回


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原透《時間旅行者のために No.0218》(2010)※第9回


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松本憲宜《環》(2010)※第9回


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竹鶴壽男《海風(ウミカゼ)》(2010)※第9回 これだけ県道沿いではなく、バス乗り場の観光案内所前に設置されている。


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バス乗り場前の、枕崎駅の「灯台」。JR駅からは少し離れているが。

  • 中央通り(1)(国道226号線・東本町〜中央交差点東) 中央通りに設置されている作品は、数が多いので、東→西の順に4パートに分けて掲載する。

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山﨑哲郎《Metamorphosis〜ひらかれた角柱〜》(2012)


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花田俊彦《凜》(2012)


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アキホ タタ《Fantasia's Ark》(2012)


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居上真人《傷つきやすい現代人》(2012)


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原透《時間軸−N−》(2012)


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杉崎正則《神話2012》(2012)


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森藤繁治《星の実》(2012)


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児玉士洋《水の大地》(2012)

  • 中央通り(2)(国道226号線・中央交差点西〜町頭交差点東)

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田中正弘《雲水》(2012)


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田中毅《枯木も山の賑わい》(2012)


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田中伸季《イ・キ・モ・ノ (to be Watched》(2012)


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川村秀彦《太古への想い》(2012)


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日高定光《古跡》(2012)


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松本憲宜《Spiral tripod》(2012)


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織田啓介《銀河−月−II》(2012)


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平田隆宏《闇夜の光》(2012)


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八田隆《凹六面体》(2012)


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中山敬章《風サエ吹キスギル 枕崎》(2012)


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福元修一《月光》(2012)


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町頭通り※の、竹道久《ひととき》(1997) ※町頭交差点から少し北上した西側の小公園?に設置。

枕崎(1) 鹿児島・枕崎[第2日]

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当初の予定では、もう少し近くから眺める予定だったが、予定変更でずっと遠くからの眺望となった。でも、まあ、うっすらとながら、山容が見えて、うれしいのであった。火之神公園から開聞岳を望む。

  • 鹿児島中央駅・10:05発の鹿児島交通バス、スーパー特急・枕崎行きに乗車する。なにせスーパー特急というぐらいだから、途中、停車するのは加世田のみで、枕崎まで行ってしまう。鹿児島中央駅から枕崎までは経由地の違うバス、あるいは各停バスなど、いくつか便があるようだが、これがいちばん速いし、時間もちょうどよかったので、このスーパー特急に乗った次第。(本当は、JR枕崎線に乗りたかったのだが、諸般の事情もあり、バスになった。ちょっと心残り。)バスは約1時間30分ほどかけて、定刻の11:30頃、枕崎に到着。1240円。青空の広がる天気となり、野外彫刻を観て回るには上々だ。
  • 枕崎市の野外彫刻 枕崎市の野外彫刻は、主に、枕崎市他が主催し、1989年から2013年まで10回開催された「風の芸術展」という全国コンクールの受賞作品が設置され、「青空美術館」と呼ばれている。「風の芸術展」は美術館である「文化資料センター南溟館」が1988年に開館したのを受け、翌1989年に枕崎市制40周年を記念して始まった。コンクールは、平面・立体の2部門に分かれ、そのうちの立体部門の受賞作が適宜市内に設置されたようだ。「風の芸術展」は第6回までは隔年で開催され、第7回からは3年ごとの開催となり、第10回で終了した(引き続き、「枕崎国際芸術賞」というコンクールが始まる。)野外彫刻は、南溟館周辺や国光公園(枕崎市市民会館前)の他、市役所通り、駅通り、中央通りといった市内の主要な通りに設置されている。設置場所に配置マップを記した案内板が設けられているが、他に、リーフレット「青空美術館」があり、野外彫刻の配置マップが写真入りで掲載されている(南溟館で入手した)。

>参考:枕崎市 枕崎市の歴史と文化青空美術館

  • 1988/S63 文化資料センター南溟館開館
  • 1989/H01 第1回「風の芸術展」ビエンナーレまくらざき ※主催:枕崎市枕崎市教育委員会、「風の芸術展」実行委員会
  • 1991/H03 第2回「風の芸術展」ビエンナーレまくらざき
  • 1993/H05 第3回「風の芸術展」ビエンナーレまくらざき
  • 1995/H07 第4回「風の芸術展」ビエンナーレまくらざき
  • 1997/H09 第5回「風の芸術展」ビエンナーレまくらざき
  • 1999/H11 第6回「風の芸術展」ビエンナーレまくらざき
  • 2002/H14 第7回「風の芸術展」トリエンナーレまくらざき ※この回より、3年に1度の開催になる。が、次回はイレギュラーで5年後に開催。
  • 2007/H19 第8回「風の芸術展」トリエンナーレまくらざき
  • 2010/H22 第9回「風の芸術展」トリエンナーレまくらざき
  • 2013/H25 第10回「風の芸術展」トリエンナーレまくらざき
  • 2016/H28 第1回「枕崎国際芸術賞」 ※平面・立体共通になる。 ※主催:枕崎市枕崎市教育委員会 ※開催規模を縮小し、立体も対象であるが、どちらかというと平面(絵画)寄りになるか。
  • 2019/H29 第2回「枕崎国際芸術賞」 ※枕崎市市制施行70周年記念事業
  • ということで、彫刻放浪:枕崎編。JR枕崎駅周辺→南溟館→中央通り(東本町〜花渡川)→駅通り→市役所通り+国光公園と、徒歩で回った後、駅前の観光案内所で自転車をレンタルし、町頭通りの1基、中央通り・花渡川の西側の3基を観覧し、火之神公園まで、自転車で行く。実際はあっちへ行ったり、こっちを回ったりして、まとまりに各ので、以下、設置場所ごとに整理して、掲載する。例によって、いくつか見落としちまったが…苦笑

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JR枕崎駅

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駅前のトイレ。上空を鰹が泳いでいる。

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松本薫《風のメリーゴーランド》(2002)※第7回「風の芸術展」・準大賞(以下、「風の芸術展」は回数のみ記載)

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JR枕崎駅前の、田原迫華《かつお節行商の像》(2013)。田原迫華(1979〜)は指宿市出身の彫刻家。タイトル板に「故・田代清英氏(元枕崎市長)の作品を参考に制作した作品です。」とあった。

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JR枕崎駅舎内の、田原迫華《山幸彦像》。火之神公園にも、同じ作者の、別の山幸彦像があるとのこと。最後に火之神公園にも行ったのだが、見逃してしまった。

  • 枕崎市文化資料センター南溟館 枕崎駅を抜けて、線路の反対側の丘の上にある南溟館を訪ねた。最初に野外彫刻のリーフレットを手に入れようと思ってのことだが、展示室で、南薩四市(枕崎市南九州市南さつま市指宿市)による合同企画展「黄金の郷南薩 日本列島最後の金山」という展覧会が開催中だったので、ざっとであるが、これを観覧した。無料。野外彫刻は南溟館の建物の周囲に設置されていた。

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森藤繁治《晶》(1986)


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宮薗広幸《どれどれ》(1999)※第6回・準大賞


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水田勢二《響きのはじまり》(1993)※第3回・大賞


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大島明《風はここより東二向かう》(1989)※第1回佳作賞


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小野寺武《月の詩(うた)》※第3回・準大賞


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土井宏二《南の風にのって》(1999)※第6回・大賞


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赤塚昌俊《天の魚》(1989)※第1回・大賞


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鈴木宏幸《風の母子像》(1991)※第2回・準大賞


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松永勉《風の帆》(1989)※第1回・準大賞


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櫻井壽人《光と風のボルダリングストーン》(1991)※第2回・大賞


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長谷川政弘《生命の記憶》(1997)※第5回・準大賞 これだけ、丘のふもとの入口付近に設置されていた。

  • 市役所通り/駅前(灯台)から市役所を経て市民会館下交差点まで(東→西)。帰宅後、確認したら、市役所通りで、2基も見落としている。あれれ!?

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清水隆義《JUNGLE GYM》(2007設置)※第4回


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高濱英俊《風洞》(2007設置)※第3回


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田中等《風の輪》(2007設置)※第3回


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寺田武弘《石のおもては光の、さけめは風の、くぼみは水の、住み処》(2007)※第8回 これまで野外で観た寺田武弘作品で最小!


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田中伸季《蕾と精霊達》(2009)※第9回


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鐵岩隆《生命形状−はじまりのかたち−》(2002)※第7回


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長谷川政宏《生命の記憶》(2008設置)※第5回


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通畠義信《ときどき人の心を通る》(1999)


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竹鶴壽男《萌芽・再生》(1999)


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藤元安春《THREE PIECES》(1999)


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竹鶴壽男《切り取った海 〜火の神より東シナ海を望んで〜》(2002)※第7回


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平田隆宏《Space》(1999)


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藤岡智紀《KURURI》(2002)※第7回


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竹道久《ひととき》(1989)※第1回


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村木薫《風樹》(1999)


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田中伸季《イ・キ・モ・ノ》(2002)※第7回


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信ヶ原良和《煌−若木と花弁》


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宮薗広幸《ふふふ》(2002設置)※第5回


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伊藤正人《風刻》(2013)

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島剛《たまきはる−ひとつの空》(2002)※第7回


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松本憲宜《Twist Hexagon》(2002)※第7回


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福元修一《根菜類》2002※第7回


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山﨑哲郎《二つの螺旋〈風門〉》(2002)※第7回


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朝野浩行《時空孔》(2007設置)※第4回

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鬼塚良昭《芽吹き》※木彫


  • 国光公園

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石原秀雄《暗室の王》(1997)※第5回・大賞


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天野恵子《ZONE-X》(1995)※第4回・準大賞


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石原則和《旅人の感じた風》(1995)※第4回・大賞


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枕崎ボーリングセンターのオブジェ!?

鹿児島(3) 鹿児島・枕崎[第2日]

  • 6:00頃、いったん起きるが、カーテンを開けてみると、まだ暗い。なので、もう少し寝ていることにした。7:00前に改めて起き出す。身仕度をして、1Fの食堂に朝食を食べに行く。おかずの類は、いろいろとあったが、いずれもあまり美味しくなかったかな。ちょっと残念。いったん6Fの部屋に戻って、一休みしてから、8:00過ぎにチェックアウト。まず、朝の部は、甲突川を少し遡って、鹿児島アリーナのあたりまで歩く。そのあたりの橋の上に野外彫刻が設置されているのだ。高をくくって、あまり予習もせずに適当に歩いたので、川沿いの道に出るまでにちょっと迷いかけるが、まあ大丈夫。甲突川沿いにとぼとぼと歩いて、鹿児島アリーナ前の、旧鹿児島刑務所正門を観覧。続いて、鹿児島アリーナ前にかかる鶴尾橋の橋上にある南安廣の女性像2基を観覧し、もう一つ、上流にかかる護国橋に向かう。この橋にも、竹道久による女性像が2基設置されている。国道3号線を南に少し歩き、東に折れる。5分も歩くと、城西公民館に到着。この前にある女性像を観て、とりあえず彫刻放浪:朝の部は終了。バスで鹿児島中央駅まで戻ろうかとも思ったが、枕崎行きのバスまで1時間ほどもあるので、ぶらぶら歩いていくことにする。甲突川は護岸から川のすぐ近くに降りて、歩くことができる。たいして美しい景色というわけでもないが、川沿いを歩くと、気持ちがいい。

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旧鹿児島刑務所正門。鹿児島県出身の司法技師、山下啓次郎の代表作の一つ。1908年(明治41)竣工。山下啓次郎の孫が、あの山下洋輔で、刑務所ばかりを作っていたじいさんのことを知り、ファミリーヒストリーでもある小説『ドバラダ門』(1990)を書いたのは有名な話。もうずいぶん以前に読んだので、内容はほとんど忘却の彼方だが…

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鶴尾橋(下流側)の、南安廣《翔》(1992.3)

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鶴尾橋(上流側)の、南安廣《風III》(1992.3)


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護国橋(下流側)の、竹道久《ひととき》(1990/1990.3.1設置)


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護国橋(上流側)の、竹道久《想》(1990/1990.3.1設置)


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出会い坂花壇(出会坂通りバス停近く)の、《幸せ運ぶ ちゃっぴー像》(2008.12.7建立)。草牟田通り会による。制作は川畑浩徳。「ほほをなでると幸せになれるよ!!」で、ちゃっぴーって何?


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城西公民館前の、溝口守《帽子》(1982.3/1982.3.31設置)※鹿児島市によるモニュメント建設事業(地元新進作家作品)。


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甲突川の川辺を歩いていると、飛び石橋があったので、渡ってみた。川の真ん中から下流方向を写す。


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こちらは上流方向。

鹿児島(2) 鹿児島・枕崎[第1日]

  • 鴨池公園周辺の野外彫刻 続いて、文化公園の西側の鴨池公園に立ち寄る。本郷新によるモニュメント《太陽の賛歌》を再訪するつもりだったのだが、園内は(2020年秋開催の第75回国民体育大会、第20回全国障害者スポーツ大会のための)施設再整備のために、いたるところで工事が行われており、公園内には立ち入ることができなかった。

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ということで、公園の外から、本郷新《太陽の賛歌》(1972)を望む。1巡目の第27回国民体育大会の記念モニュメント。どうやら、取り壊し、とかはないようだ。


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鴨池公園・北西(運動公園前交差点・東南)の、速水史朗《未来へ》(1998/1998.12.2設置)。鹿児島市ロマンチックオブジェ事業・第4作。ロマンチックオブジェ事業はこの4作目で終了。


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《貴様と俺の碑》(1966.4.1設置)。鹿児島海軍航空隊の戦没者のための慰霊碑。鹿児島海軍航空隊慰霊顕彰会による。制作は中村晋也。設置場所は、鹿児島市教育委員会勤労女性センターの東側。

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鴨池公民館前の、木佐貫煕《憩》(1982.3.31設置)。タイトル板などは見当たらなかった。植え込みで隠れていたのかもしれない。鹿児島市のモニュメント建設事業(地元新進作家作品)による設置。これは、彫刻のあるまちづくりとともに、鹿児島市による野外彫刻設置事業としては、最初期のもので、地元の若い作家の作品を重点的に公民館などの公共施設に設置したもののようだ。市内各所に散在するので、総ては回り切れなかったものの、この後、そのなかのいくつかは観覧することができた。いずれも具象の女性裸体像…


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イオン鹿児島鴨池店・西側の、馬にまたがる子ども、驢馬、熊、山羊の像。作者などは不詳。これらの像は、かつてこの地にあった鴨池動物園の名残らしい。鴨池動物園は鹿児島電気軌道が1916年に開園した全国で4番目に古い動物園で、その後、鹿児島市に運営が移り、1972年までこの地にあった(同年10月に平川町に平川動物公園として移転)。

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こちらは、鴨池動物園正門の門柱。イオンの隣にある鴨池児童公園に残っている。公園には、他にも壁など、動物園の遺物?がいくつか残っていた。実は、木下直之『動物園巡礼』を読み終わったばかりなので、こういったものが目に飛び込んでくるのであった。

  • 谷山の野外彫刻 次は鴨池バス停からバスで移動する。バス停で待っていたら、鹿児島交通バスの山川桟橋行きが来たので、これに乗る。20分ほども乗っただろうか(途中、数分、気を失っていた笑)、谷山支所通りで下車する。240円。谷山サザンホール→谷山支所→谷山市民会館と歩いて周り、この周辺の野外彫刻を探る。谷山市民会館の野外彫刻を観た後、谷山緑地公園を歩き、谷山電停まで戻る。途中、産業道路沿いに定食屋があったので、ここに立ち寄り、少し早いが夕食に唐揚げ定食などを食らう。

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谷山サザンホール前の、中村晋也《姉妹》(1989設置)。鹿児島市による。


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谷山サザンホール前の、中村晋也《朝の祈り》(1989設置)※昭和62年度(第44回)日本芸術院賞受賞作品。鹿児島市による。


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谷山支所前の、原田茂《あしたの詩》(1982.3設置)。鹿児島市のモニュメント建設事業(地元新進作家作品)による設置。


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谷山支所前の、《桑鶴市長像》(1965.6.27建立)。谷山町は1957年に単独で谷山市となったが、その後、1967年4月29日に鹿児島市と合併し、鹿児島市となり消滅した。この胸像の像主、桑鶴実(-1962)は、谷山町の5代町長にして、谷山市の初代市長となった人物。


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その市長像の隣には「谷山市制記念」の碑が立っていた。


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谷山市民会館前の、立山美次《夏の日に》(1982.3設置)。鹿児島市のモニュメント建設事業(地元新進作家作品)による設置。


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そうか、谷山電停は「日本最南端の電停」なのか。

  • 甲突川・平田橋の山本正道など 谷山電停から市電に乗車。市電は1乗車170円。てっきり、鹿児島中央駅まで行くもんだと思っていたのだが、郡元で乗り換える必要があり(乗換券が出る)、これがめんどうなので、そのまま、高見馬場まで行く。高見馬場電停から甲突川にかかる平田橋までぶらぶらと歩く。平田橋橋上には前回見落とした山本正道の少女像が2基設置されている。途中、平田橋から1本下流寄りの西田橋の東詰南側に、竹道久作品を見つける。これは知らなかった作品。

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西田橋東詰南側の、竹道久《緑の翼》(2000)


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平田橋・下流側の、山本正道《思い出》(1986/1986.3設置)。彫刻のあるまちづくり事業(昭和60年度)・ 甲突川河畔・緑と彫刻の道・第2回作品。


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平田橋・上流側の、山本正道《こだま》(1986/1986.3設置)彫刻のあるまちづくり事業(昭和60年度)・ 甲突川河畔・緑と彫刻の道第・2回作品。

  • 一度、鹿児島中央駅の東口まで戻り、明朝乗る予定の枕崎行きのバスののりばと時間をチェックし、スーパーに立ち寄って、飲み物などを買ってから、ホテルにチェックインする。今日は、駅近くのホテルユニオンというビジネスホテルに泊まった(以前にも一度泊まっている)。6Fの部屋で、ちょっとWi-Fiの電波が弱かった他は特に難はなし。コンセントが多くて、助かる。それにしても、今日は寝不足もあり、疲れた疲れた。と、早速風呂に入り、早々に寝入るも、夜中に目が覚めて、それからはもう眠れない…やれやれ。