かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

洞爺湖と昭和新山


早朝の洞爺湖洞爺湖の湖面の先に、羊蹄山が見えた。この日は、一日中、雲がかかっていて、山頂はとうとう見えなかった。


早朝の洞爺湖。中の島。

  • 6:00前に起床。身仕度をして、早朝散歩に出かける。昨日死んだ左膝は、温泉に浸かって、養生したにもかかわらず、今日も死んだまま…まあ、ゾンビといったところか。思ったよりも陽が高く上っていて、明るい青空が広がっている。これだったら、もう少し早く起きだしてもよかったかも。湖岸の遊歩道には、すでに観光客のいくたりかが、散歩に出ている。ほとんどは東アジアや東南アジアからの観光客だ。野外彫刻の写真を撮っている人もけっこういる。人気は黒川晃彦作品と佐藤忠良作品といったところ。他にもびしっとファッションを決めて、ジョギングやウォーキングしている人もちらほらいる。
  • とうや湖ぐるっと彫刻公園 まずは洞爺湖町有珠山噴火記念公園(洞爺湖温泉の西方)を目指し、えっちらおっちらと歩く。洞爺湖の周囲には58基の野外彫刻が設置されている。作品によって設置に経緯のあるものもあるようだが、現在では、これらは「とうや湖ぐるっと彫刻公園」として、まとめられている。今回の旅行ではこのうちの洞爺湖の南側にある作品を観て回ることにした。ちなみに、洞爺湖は周囲を1周する路線バス(正確には、北側のとうや水の駅までの、左回りと右回りの半周ずつする路線バス。水の駅、って太田省吾みたい…)もあるが、時間が合わず、湖の北側の作品はあきらめた。天気がよければ、レンタサイクルという手もあるが、1周するのはけっこう大変かもしれない。まあ、全作を1日で制覇(って、何!?)するには自動車が無難なんだろうな… なお、昨夜、洞爺湖バスセンターで入手した全点写真入りのリーフレット「とうや湖ぐるっと彫刻公園」を参照しながら、今回は歩いた。地図の出来がいまいちだが、それでも彫刻を観て回るのには便利だった。

>参考:洞爺湖町 とうや湖ぐるっと彫刻公園
>参考:北海道ファンマガジン 石簾マサ「洞爺湖を取り囲む「とうや湖ぐるっと彫刻公園」58作品を完全制覇!」


二部黎《復活》(1991設置)※52



松本憲宣《SHOWEN》(1994設置)※53


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宮脇愛子《うつろひ》(1993設置) ※54



イゴール・ミトライ《月の光》(1991設置) ※55



明地信之《Muse》(1995設置) ※56



岡本敦生《地殻・原始の海》(1995設置) ※57



丸山隆《残留応力》(1991設置) ※58


安田侃《意心帰》(1988設置) ※01



安田侃《回生》(1984設置) ※02



田吉泰《風》(1994設置) ※03



坂坦道《湖渡る風》(1992設置) ※04



速水史朗《Sun-TOYA 讃洞爺》(1993設置) ※05



笹戸千津子《女》(1991設置) ※06



峯田義郎《旅ひとり》(1992設置) ※07



常松大純《SKY-交差する気》(1995設置) ※08



小寺真知子《太陽の賛歌》(1991設置) ※09



瀧川嘉子《虹幻想》(1994設置) ※10
 


堀内正和《円錐形にえぐられた立方体》(1993設置) ※11



雨宮敬子《洞照》(1992設置) ※12



佐藤忠良《ひまわり》(1996設置) ※13



黒川晃彦《湖畔にて》(1992設置) ※14

  • 思っていた以上に距離もあり、じっくりと観覧したこともあって、時間を費やしてしまった。予定では、早朝のうちにもう少し東側の野外彫刻も観るつもりだったが、時間切れでこれは後ほどのこととした。ホテルに戻り、朝食を食らう。いつも泊まっている格安ビジネスホテルとはさすがにひと味もふた味もちがった。一度部屋に戻り、今一度温泉に浸かり、10:00前にチェックアウト。ホテルの近くの元町バス停から10:13発予定(少し遅れてやってきた)の道南バス昭和新山行きのバスに乗る。車内はアジアからの観光客でほぼ満席だった。15分弱で昭和新山バス停に到着。340円。



昭和新山前の三松正夫像《麦圃生山》。制作は米坂ヒデノリ。三松正夫記念館内にも同じ像が展示してあった。


  • 当初の予定では、有珠山山頂までロープウェイで上り、火口原をトレッキングする予定だったが、ゾンビ膝なので、これは断念し、早朝には行けなかった野外彫刻を観て回ることにした。湖畔に出たところにあるユースホステルバス停までバスに乗って…と考えていたのだが、バス便が全然ない。なので、結局、歩いていくことにした。ゾンビ膝なのに… 20分強歩いて、なんとか到着。それほどきつくはなかった。その後は、湖に沿って、のんびり野外彫刻を観て歩いた。


中江紀洋《生彩》(1991設置) ※27



後藤良二《循環》(1992設置) ※26



湯川隆《肖像のある風景》(1996設置) ※25



伊藤隆道《風の水面》(1990設置) ※24




関正司《漣舞−リップル・ダンス》(1992設置) ※23 かなり怖い。魔法少女ものの、ボスキャラ、世界を終末に導くの魔女王、という感じ笑 



近持イオリ《THE EARTH VIBRATION とうや》(1995設置) ※22



松隈康夫《環−SORA》(1992設置) ※21



峯田俊郎《記念撮影−五月のかたち》(1991設置) ※20


米坂ヒデノリ《啓示》(1990設置) ※19



秋山沙走武《薫風》(1993設置) ※18



ところどころに野外彫刻の案内板が立っている。ないものねだりをするならば、地図で場所を示した方がいいのだが…



中井延也《シグナル》(1994設置)※17




石井厚生《時空87−船》(1994設置) ※16


奥山喜生《回峰》(1996設置) ※15

  • バスの時間まで少し余裕があるので、バスセンターの隣にある、洞爺湖ビジターセンターに行ってみた。火山博物館も併設しているが、こちらは今回はパス。ただ、予習不足で、裏手の金比羅火口災害遺構散策路に行かなかったのは失敗だった。道立教員保養所跡地に建てられた安田侃による碑があったようだ。まあ、これは宿題ということで。
  • ということで、ぼちぼち帰路につく。洞爺湖温泉14:25発の道南バス・上稀府行きのバスに乗車。洞爺駅前に14:43頃、到着。330円。途中、JRの踏切を渡ったところで、目の前の公園に彫刻があった。駅から歩いてすぐのところ。列車の待ち時間が1時間ほどあるので、これを観に行くことにした。JR洞爺駅からは特急スーパー北斗13号、15:47発に乗る。自由席だったが、無事に座れた。洞爺15:47→17:07南千歳17:09→17:12新千歳空港と乗り継いで、少し早いが、無事に新千歳空港に到着。運賃2630円+特急・自由席1800円。


宇多花織《ようこそ》。JR洞爺駅から歩いて数分。旭町交差点の南東側にある公園が設置場所。この公園、ベンチがたくさんあるようだが、ことごとく坐板が取り払われていた(写真の後方にも写っている)。謎? 台座の銘板にはタイトルと作者名のみの記載で、像の設置経緯などは不詳だが、他にも彫刻が設置された公園がありそうな感じだった。


洞爺の海。北側。


洞爺の海。南側。

  • 空港で適当な夕食を適当に食らうなどして、時間をつぶし、保安検査場を通過して、出発ゲート近くで本を読んで、出発を待つ。帰りの飛行機は、ジェットスターGK124便、新千歳19:55→21:30成田の予定。使用機材の到着が少し遅れたが、ほぼ定時の運行。1台目のバスで、到着ロビーには21:40過ぎ。終バスで、23:30過ぎに無事に帰宅したのであった。