かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

福山

  • 成田-広島の航空券をバーゲンで入手できたので、福山と井原、笠岡の野外彫刻を回ってきた。福山は何度か訪ねたことがあるが、井原と笠岡は初めて行くところ。
  • 最寄り7:00発のバスで成田空港T3まで。少し遅れて、8:10頃、到着。T3の春秋航空のカウンターでチェックインし、保安検査場を通過し、出発ゲートの175付近で一寝入り。今日搭乗するのは、春秋航空IJ621便、成田T3 9:30→11:10広島の予定。ベンチでうつらうつらしていると、9:00過ぎに近くを春秋航空のクルーがたらたら通り過ぎていく。やけにのんびりしているな、と思ったら、案の定、搭乗が遅れて9:15開始だとのアナウンス。その時刻に搭乗が始まるが、出発準備が整っても、今度は飛行機がなかなか動き出さない。しばらくして、例によって空港混雑のために出発が遅れるという。やれやれ。結局、10:10過ぎにようやく離陸。フライト自体は順調で、アナウンスのあった時間よりも早く、11:25頃に着陸した。なので、乗るつもりでいた11:40発の福山行きのリムジンバスに無事乗ることができた。出発早々イライラさせられたが、結果オーライというところか。1時間ほどで、福山駅前に到着。天気の方は、雨が降ったり、止んだりの、彫刻放浪には今ひとつの天気だが、とりあえず、福山駅前から野外彫刻を観て回ることにしよう。
  • 福山駅前の野外彫刻 まずは福山駅南口から探ることにする。こちらはバスに乗るときに来たことがあるくらいで、あまり歩き回ったことがない。


平櫛田中《五浦釣人》(1975.2建立)。福山駅南口の西寄りの広場に立っている。山陽新幹線の開通と福山駅舎の落成を記念し、福山市平櫛田中の協力を得て建立。田中は、1872年に現・井原市の田中家に生まれ、1882年福山市の平櫛家の養子となり、少年時代は福山で過ごした。ちなみに、田中は、福山市の名誉市民(1965)。さらに言えば、井原市の名誉市民(1958)で、小平市の名誉市民(1972)でもある。


最初にこちら側から見たときは、「東京美術学校ファッキュー!」なのかと一瞬思った(スミマセン!)。翌日、井原市の田中美術館で、この「人差し指」は、釣り竿を持ち支えていたのだと知ったわけだが、福山に戻ってきて、もう一度見にいったら、今度はちゃんと釣り竿を持っていた。


ほら、このとおり。いつ、釣り竿を持った?(2018.11.29の15:00過ぎに撮影)


野田正明《いまこそ未来》(2012.3.29設置)。福山駅南口のバス案内所近くに設置。実物は、どこから見ても、かっこいいのだが、写真に撮ると、どこから見ても、今ひとつ… 野田正明(1942-)は広島県福山市生まれの彫刻家。

  • 福山市役所と福山郵便局前交差点の野外彫刻 駅前から大通りを歩いてすぐの市役所前、続いて郵便局前の交差点周辺の野外彫刻を探る。下記掲載の他、市役所のエントランスには平櫛田中像もあった。


市役所前の、松岡高則《語らい》(1992.9.23設置)。福山中央ライオンズクラブがC.N.25周年記念として寄贈。


市役所前の、小林照尚《連動91-95:空隙》(1995/花崗岩)。福山ロータリークラブ創立20・25周年記念(20周年と25周年の両方を兼ねて、ということ?)。


福山郵便局前交差点・北西(福山郵便局前)の、山本眞輔《躍動》(1996設置)。ふくやま彫刻プロジェクト。福山市、ふくやまアートプロジェクト実行委員会による設置。福山市とその周辺の市町村で、「ふくやま彫刻プロジェクト」を名乗った野外彫刻をよく見かける(先日行った尾道市御調町にもあったし、井原市でも見かけた)。これは1989年〜1998年ころまで行われた「ふくやまアートプロジェクト」の一環として、福山市や周辺自治体と、ふくやまアートプロジェクト実行委員会が設置したもののようだ。他に展覧会なども開催しているようだが、ネットを検索する限りでは、今ひとつ実態がわからない。図録なども出ているようなので、近々チェックしたいと思っている。


福山郵便局前交差点・南西(中国銀行福山支店前)の、吉田正浪《海》(1994設置)。ふくやま彫刻プロジェクト。福山市中国銀行、ふくやまアートプロジェクト実行委員会による設置。



福山郵便局前交差点・南東(広島銀行福山営業本部前)の、矢形勇《春や春》(1994設置)。ふくやま彫刻プロジェクト。福山市広島銀行、ふくやまアートプロジェクト実行委員会による設置。



福山郵便局前交差点・北東(みずほ銀行福山支店前)の、山田良定《湖の華》(1995設置)。ふくやま彫刻プロジェクト。福山市、富士銀行、ふくやまアートプロジェクト実行委員会による設置。前日は像の前でなにか作業をしていたので、これは翌日の、2018.11.29早朝に撮ったもの。

  • 中央公園とその他の野外彫刻


杭谷一東《太陽の門》。


今城国忠《追憶》(1972)


タイトル不詳。今川良雄の作で、1958年11月の設置のコンクリート像。個人の寄贈。


繁華街の小公園(福山市霞町1-4-33)の、黒川弘毅《Eros No.22 かすみ 幽》(2001/2001.3設置)。ふくやまアートプロジェクト実行委員会、福山市による設置。

  • 福山城公園 福山城公園は、その名のとおり、福山城趾を公園としたもので、本丸には戦災で失われた天守閣(福山城博物館)などが復元され、二の丸跡には、文化ゾーンとして広島県立歴史博物館(1989.11開館)やふくやま美術館(1988.11開館)が設置されている。野外彫刻も多く、博物館や美術館を訪ねる度に周辺の彫刻は自然と目に入り、また、観覧もしていたのだが、今回は公園の全域にある野外彫刻を改めて探ることにした。設置されている彫刻は、設置経緯から、大まかに(1)美術館の野外彫刻、(2)ふくやま彫刻プロジェクトで設置された彫刻、(3)福山城関連の肖像彫刻やモニュメント、(4)その他の彫刻、に分けられる。(4)にはライオンズクラブロータリークラブ、あるいは個人寄贈の彫刻などを含めた。また、公園の北側に護国神社あり、それもあって、この他にも、碑の類を多数見ることができる。(分類ごとに掲載するわけではないが、)以下、適宜、掲載しよう。ただし、見逃した作品もあるので、これらは次回の課題としたい。


杭谷一東《水の城》(1992)。福山場公園の南東角、内堀を模して設置されている。福山駅北口を出と、すぐ目の前に見える。>環境彫刻家 杭谷一東


円鍔勝三《姉妹》(1954・1994/1994.1.15設置)。福山ライオネスクラブの寄贈。写真に入らなかったが、同じ植え込みに、他に金色の鳩が2羽いた。


円鍔勝三《1954・1994/1996.10.8設置》。福山ライオンズクラブの寄贈。



矢形勇《絆》(1993.8設置)。'92ふくやま彫刻プロジェクト。福山市、ふくやまアートプロジェクト実行委員会による設置。株式会社福山そごうの寄贈。台座協力:福山ライオンズクラブ


水野勝成之像》。制作は今川良雄、鋳造は加藤國夫。


阿部正弘之像》。制作は陶山定人、鋳造は加藤國夫。

  • 福山城公園の野外彫刻(3) ふくやま美術館の野外彫刻。なお、美術館のエントランスロビーにも彫刻などの作品が設置されている。


高橋秀《愛のアーチ》(1988)。ふくやま美術館のシンボル的な作品。アーチの中に入ると、音楽が流れている。


杭谷一東《RISPETTO》(1988.11)


ジョージ蔦川《蓮の花》(1988)


野田正明《創生》(2002/2009設置)。個人の寄贈。


多田美波《興》(1991)。株式会社大京の寄贈。


円鍔元規《うららか》(1988.11設置)。国際ソロプチミスト福山の寄贈。


かっけぇー! これが今回の旅行のいちばんのお目当て!!

清水九兵衛《双立》(1991)。株式会社雅秀エンタープライズの寄贈。


エミリオ・グレコ《水浴の女 −大・第7−》(1968)

  • 福山城公園の野外彫刻(4) 南西の遊歩道沿いの野外彫刻など


陶山定人《のどか》(1995設置)。'91ふくやま彫刻プロジェクト。台座協力:七夕会。


円鍔勝三《仏法僧》(1958/1993設置)。個人の寄贈。


今城國忠《ふたり》(1963/1992設置)。台座協力:今城國忠後援会。


三沢憲司《走り雨》。'89ふくやま彫刻プロジェクト。ふくやまアートプロジェクト実行委員会、福山市による設置。協力:日本ステンレス(株)、日スアート(株)。


松岡高則《春の一隅》(1994.11設置)。'94アジア野外彫刻展。


五十嵐晴夫《陽の誌》(1990.6.3建立)。福山葦陽同窓会による。福山城二の丸跡(現在の広島県立歴史博物館のあるところ)にあった広島県立福山葦陽(いよう)高等学校(葦陽城は福山城の異名)の跡地に設置された記念碑。福山葦陽高等学校は1982年に現在地の福山市久松台に移転した。

  • 広島県立歴史博物館(ふくやま草戸千軒ミュージアム)・常設展示 常設展示のみだが、歴史博物館の展示を観覧した。観覧料290円。歴史博物館の常設展示は、2Fの展示場に3室あり、順に、通史展示室「瀬戸内の歴史をたどる」、草戸千軒展示室「よみがえる草戸千軒」、近世文化展示室「菅茶山の世界」で構成されている。このうち、最初の2室は以前にも観覧したことがあるが、新しくオープンした「重要文化財 菅茶山関係資料」を展示するための第3室は今回が初めての観覧で、これがお目当て。展示は書籍、文献資料や書画といった作品により、漢詩人、学者、教育者としての菅茶山の全体像を、時代の社会や文化とともに紹介・解説するもので、興味深く見ることができた。簡単なものだが、展示の概要をまとめたパンフレット「菅茶山の世界」(150円)があったので、これを購入。また、博物館に置かれていたちらしで、ふくやま書道美術館でも菅茶山の展示が開催中であることを知り、次にこれも観に行くことにした。


  • 福山市立ふくやま書道美術館・特集陳列「生誕270年 菅茶山」 ふくやま書道美術館は、歴史博物館から歩いてすぐの商業ビルの8Fにある。19:00まで開館しているので、今回立ち寄ることができた。ここは初めての訪問。歴史博物館でもらった「ふくやま文化ゾーン共通入館割引券」を利用して、団体料金で観ることができた(150円→120円だけど)。特集陳列は、収蔵の菅茶山の遺墨の中から、『黄葉夕陽村舎詩』に収録されることになる漢詩を揮毫した24点の書を中心にしたもの。他に、墨、硯、筆といった文房具や菅茶山の絵画(1点だけだが)も展示してあった。菅茶山の絵画は初めて見たな。
  • 観覧後、ホテルに向かう。美術館から10分ほどか。ビジネスインかぶたんというビジネスホテル。かぶたんという奇妙な名称はオーナーの名前らしい。ホテルは普通のビジネスホテルで、設備・サービスなど大きな難はなかったが、壁が少し薄かったかな。そんなに遅くまでではなかったが、隣室の話し声が聞こえ、これが耳についた(おかげで、ずいぶんと音楽を聞き込むことができた)。改めて外に出るのがめんどうだったので、途中で見つけたスーパーで夕食を仕入れた。海鮮ちらし丼みたいなのを格安で買ったのだが、マグロこそ皆無だったものの、いろいろな魚の刺身の切れ端がけっこうな量入っていていて、なかなか美味だった笑 安上がりだよな、オレ笑