かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

諫早→長崎

  • 長崎に行ってきた。お目当ては、長崎県美術館で開催中の展覧会「クアトロ・ラガッツィ 桃山の夢とまぼろし 杉本博司天正少年使節が見たヨーロッパ」。併せて、日本二十六聖人記念館や、市内の野外彫刻(特に、主に長崎市が90年代に設置した野外彫刻)を訪ねることにした。両日とも冬にしては暖かい天気だったが、2日目は午後から雨が降り、外をうろうろするにはいささか鬱陶しかった。それでも、いろいろと見て回ることができ、なかなか楽しい旅行だった。
  • 往路は成田空港から。最寄り7:00のバスで成田空港に向かう。ほぼ定時の8:00過ぎにT3に到着。保安検査場を通過して、出発ゲートの171付近に移動。行きの飛行機はJetstar GK643便、成田9:00→11:20長崎の予定。Jetstarの長崎便は初めて。バーゲンでチケットを3000円弱で購入できた。例によって空港混雑のため、出発がやや遅れ、約2時間のフライトの後、長崎空港には11:20頃、着陸。11:35頃、到着ロビーに出た。
  • 諫早 今回は、長崎には直接向かわず、諫早に立ち寄ることにした。諫早は2回目だ。12:00発の長崎県営バス・10・諫早駅行き(路線バス)に乗車。諫早駅まで行かずに、一つ手前の永昌町バス停で下車。10分弱遅れた。610円。最初のお目当ては長崎県立総合運動公園北村西望作品。永昌町バス停の方が駅からよりも少し近いので、ここで降りた次第。空港で手に入れた、諫早の観光マップを片手に、20分弱ほど歩いて、無事に運動公園に到着。観覧後、歩いて、諫早公園の黒川晃彦作品を再訪。今回も近くの高校生たちがマラソンしていた。せっかくなので、前回パスした公園をちょっと散策。園内の伊東静雄の詩碑などを訪ねる。肖像彫刻もいくつかあった。あまり、時間がなくなってきたので、慌てて諫早駅に向かう。



長崎県立総合運動公園トランスコスモススタジアム長崎前の、北村西望《あすをひらく創造の女神》(1969.4.29設置)。第24回国民体育大会夏季・秋季大会(スローガンは「明日ををひらく創造国体」)のシンボルとして建立。長崎県立総合運動公園陸上競技場は秋季大会のメインスタジアムで、2013年に建て替えられ、現在はネーミングライツにより「トランスコスモススタジアム長崎」と呼ばれている。ちなみにV・ファーレン長崎のホームスタジアム。スタジアム建て替えに際し、女神像も一時撤去されたようだが、現在地に無事に戻ってきた。この像はもともとは1967年制作の《平和の女神》だが、国体開催に際し、そのスローガンに基づいて「あすをひらく創造の女神」として設置された。1巡目の国体では、だいたいモニュメントとして、ゆかりのある彫刻家による具象の野外彫刻を建立することが多かったようだ。



諫早公園眼鏡橋近くの、黒川晃彦のタイトル不詳の作品(1991)。2枚目の写真の後方に見えるのが「眼鏡橋」。前回、諫早に来たときにも、立ち寄った(→ここ)。

  • 長崎市内の野外彫刻 JR諫早駅14:35発の長崎行き区間快速シーサイドライナーに乗車。2両編成でワンマンでの運行だった。15:01、浦上に到着。ここで下車。460円SUICA。なお、長崎では路面電車もバスもSUICA不可だった。今日の残りの時間を使って、浦上駅長崎駅周辺の、長崎市によって90年代に設置された彫刻(おそらく、彫刻のあるまちづくり事業みたいな行政による設置と思われるが、詳細不明)を見て回る。浦上駅前から路面電車で岩屋橋まで移動。120円。今年の8月1日から幾つかの電停の名称が変更になったのを知る。まず岩屋橋電停近くの大橋公園に設置されている西野康造作品を観覧。ワイヤー彫刻によるサキソフォン北浦和公園と生口島に続いて、3基め。続いて、15分ほど歩いて、長崎県立総合体育館に移動。ここで、安藤泉による2頭のキリンを観覧。次の目的地まで最寄りの油木町バス停からバスで移動するつもりだったが、反対方向のバスに乗るという大失態。2バス停乗ったら、終点の下大橋バス停だった。160円。バスも12月1日から若干値上げになっていた。しかたなく、大橋電停から再び路面電車に乗り、茂里町で下車。120円。浦上川にかかる梁川橋の橋上にある2基の彫刻を観覧。途中にあった長崎ブリックホールの庭園(というか、植え込み)にも石彫がいくつかあった(写真は割愛)。続いて、徒歩で、宝町公園→稲佐橋西詰め→三菱記念館と彫刻を見て回り、最後に新県庁舎に立ち寄り、懸案だった!?北村西望《獅子吼》を観覧(まあ、《獅子吼》はいろんなところで観ることができるが…)。他に胸像が1基あったが、略す。大分、暗くなってきたので、今日はここまでとし、ホテルに向かう。途中、適当な夕食を適当に食らい、スーパーで飲み物などを仕入れるなど。


大橋公園の、西野康造《風の中で》(1993.3設置)



長崎県立総合体育館前の、安藤泉《青空夜空》(1996設置)



梁川橋上(川上側)の、山﨑和國《平和讃歌》(1995.12設置)。こちらは時計塔。


梁川橋上(川下側)の、山﨑和國《希望の歌》(1995.12設置)。こちらはカリヨン。



宝町公園の、建畠覚造《波貌 WAVING FIGURE 平和・融和・発展》(1990.3設置)



稲佐橋西詰ロータリーの、武荒信顕《あなたと・・・(流れについて)》(1995設置)



三菱記念館前の、大司星七《和》。制作年は不詳。作者名は像足下のサインによる。大司星七は、三菱長崎造船所の技師だったらしい(未確認)。



長崎県庁前の、北村西望《獅子吼》(1983.12.16設置)。北村西望が百歳慶賀に際し、長崎県に寄贈したものを、県が「北村翁への、敬愛と賛仰の誠をこめ、活力ある県政の象徴として」建立。もともとは大波止の旧県庁舎前に設置されていたが、新庁舎の竣工(2018.1)に伴い、移設された。前回、長崎に来たときは、旧県庁舎前でブルーシートで覆われた台座を見ただけだったが(旧県庁舎は解体が始まっていた)、今回はこうして無事に観覧することができたのであった。めでたしめでたし笑

  • さて、今回宿泊したのは、例によって大波止のコンフォートホテル長崎。1泊朝食ありで、4300円。施設などは古めだが、料金からすると、まあまあといったところ。Wi-Fiもばっちり入ったし(と、毎回、書いている気がする…)。6Fの禁煙部屋で、特に難はなし。早々に寝入るが、早々に寝入ったせいで、夜中に目が覚め、それから全然眠れないという…。