かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

彫刻放浪:勝田

  • 今日は、勝田と水戸に行ってきた。勝田は駅前が「彫刻通り」になっているとのことで、では、観に行かねばならないな、ということになった。水戸は、水戸芸術館中谷芙二子展がお目当てだが、水戸市立博物館の美術部門の常設展示で「近世の水戸の美術」として、櫻井雪館とその弟子だった月僊、同じく弟子で娘の櫻井雪保の作品を展示してることで、これにも立ち寄ることにした次第。先日、名古屋で月僊展を観てきたしね。加えて、水戸でも野外彫刻を探るべく、うろうろとずいぶん歩いたのであった。
  • では、出発。今日は青春18きっぷ利用。最寄り5:15→5:24新習志野5:27→5:51新松戸5:55→6:15取手6:33→7:53勝田、と電車を乗り継いだ。まあ、順調。まだ正月休みのところが多いのか、それほど電車は混んでいなかった。
  • 勝田駅周辺では、下記のサイトを参照し、野外彫刻を観て回る。この他、gmで野外彫刻が確認できた市役所とひたちなか市文化会館も立ち寄ることにした。野外彫刻を観にきたわけだが、こんな機会でもなければ、来なかったであろう知らない町の知らない街角を歩くのも、また、楽しいのである。天気のいい、穏やかな日でもあることだしね。

>参考:ひたちなか市 歩きませんか?彫刻通り(彫刻作品のご紹介)  >ひたちなか市観光協会 彫刻通り(PDF)

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JR勝田駅西口の、能島征二《陽炎》(2001設置)。


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JR勝田駅コンコース(西口側)の、陶板レリーフ《RELAXATION くつろぎ》(2007.7設置)。ひたちなか市による。作者は不詳。コンコース東側にも陶板レリーフがあったが、周囲が補修工事で保護のため板などで覆われていたので、今回は割愛。


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JR勝田駅東口の、小森邦夫《であい》(1988.3設置)。

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あと、これも。毎夏、国営ひたちなか海浜公園で開催されている「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」のモニュメント。

  • 彫刻通り(1)北側  JR勝田駅東口から、東に伸びる駅前大通り、市役所前までの左右の歩道に、《であい》を含めて、16基の野外彫刻が立っている。参考にした観光協会のマップによると、旧勝田市(1994.11.1、那珂湊市と合併して、ひたちなか市となる)が、1986年に「彫刻のあるまちづくり基本計画」を策定、それを受け、当時茨城大学教授だった山﨑猛が所属していた一陽会の会員に呼びかけた結果、多くの作品が寄せられ、1987年7月までに設置された。その後も、彫刻が設置され、現在の16基になったとのこと。では、北側の歩道の野外彫刻を、駅寄り(西側)から。東口の小森邦夫《であい》と《粧》以外は、「彫刻通り」に設置されている作品は小ぶりのものが多かった。

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能島征二《愛》(1990設置)


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小森邦夫《ドレスの女》(1990設置)


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小鹿尚久《金曜日》(1990設置)


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小鹿尚久《端午》(1990設置)


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中村義孝《こかげ》(1988設置)


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平戸司郎《精華》(1996設置)


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中村明二《柱のある形》(1987/1988設置)


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能島征二《母と子》(1990設置)。

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市役所前にも野外彫刻があった(彫刻通りの作品には、カウントされいていない)。作品名は《いずみ》。銘板にはタイトルだけしか記されていず、他に説明も見当たらなかった。像自体に「猛」のサインがあったので、山﨑猛の作品と思われる。追記(2020.6.20):山崎猛による1971年の作品、と確認(『山崎猛作品集』(筑波書林・1994.11))。

  • 彫刻通り(2)南側 今度は東から順に。

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林田滋《鳴》(1987/1988設置)。これは歩道ではなく、中央分離帯に設置。


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星真子《HEART 1》(1988設置)


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張子隆《Fille Noire》(1987/1988設置)


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津野充聡《夏女》(1987/1987設置)


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谷津喜美代《真夏のウェーブ》(1987/1987設置)


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林一夫《ミス・サフォーク》(1987/1987設置)


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小森邦夫《粧》(1989設置)


  • ひたちなか市文化会館前の《愛》 駅前通りを市役所まで行って、再び駅前まで戻り、改めて文化会館に向かう。駅から歩いて10分ほど。掲出の《愛》の他にも、ロビーなどに彫刻や絵画などがあったが、まだ休み中で、中には入れず、エントランスのガラス越しにいくつかを遠目で見たのみ。再び駅前までぶらぶら歩く。駅に着くと、もうすぐ出る水戸行きの電車があったので、これに乗った。

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ひたちなか市文化会館前の、一色邦彦《愛》。小さいサイズの《愛》が荒川区町屋にあるようだ。機会があったら、訪ねよう。
追記(2020.11.9):行ってきた。
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東京都荒川区 一本松グリーンスポット(東京都荒川区町屋1-9-14)の、一色邦彦《愛》。


[山崎猛]