彫刻放浪:熊本市(6)
- 県美の野外彫刻を観覧後、北側へ抜け、熊本市立熊本博物館前を通り、砂薬子坂を下り、城域の外に出る。本妙寺までふらふら歩く。先を急いでしまったが、後で時間があまったこともあり、今まで見学したことのない熊本博物館は立ち寄るべきだったなと。
- 本妙寺 再訪
本妙寺・胸突雁木。前回、2016年12月に来た時は、まだ地震の直後のため、石灯籠は倒壊したままだったが(→ここ)、今回来てみたら、ちゃんと立て直されていた。
浄池廟。写真上が中門、下が浄池廟拝殿(手前)と浄池廟本殿(奥)。
お目当ての加藤清正公銅像までは、浄池廟の裏手の急な石段を上がらなくてはならない(自動車道もあるけどね…)。300段あるそうだ。前回来た時は力尽きて浄池廟までで引き返したが、今回はこれからが本番。
《清正公大尊儀》[加藤清正公銅像]。制作は北村西望。現在の像は2代目。初代は、1935年(昭和10)、清正の没後325年忌にあたり制作・設置。第2次世界大戦中の1944年4月、例によって供出。現在の2代目像は、1960年、清正350年忌記念事業として、西望作の初代像と同じ原型により再建された。2016年の熊本地震に際して、槍の上方が破損したが、それも修復された模様。
銅像のあるところの展望所から、熊本城の方を望む。
《若き日の漱石》(1996.11.9設置)。制作は雨宮透。漱石来熊100年記念。「'96くまもと漱石博」推進百人委員会による。1896年4月13日、旧制第五高等学校の英語教師として赴任した夏目金之助が下り立ったのは、この上熊本駅だったそうだ。今回は行けなかったが、熊本大学黒髪キャンパスにも漱石像があるとのこと。
市電上熊本駅前電停近くの、「わが輩通り」名標。
JR熊本駅西口の、《おてもやん》(1985.3設置)。制作は石原昌一。熊本民謡会が創立25周年を記念して熊本市に寄贈。当初は、桜町の熊本交通センター/県民百貨店前に設置されたが、交通センター再整備にともない、近時、熊本駅西口に移設された。
春日三丁目おてもやん公園の、簪の形をした時計塔。
日本郵政スタッフ熊本駅前センターの、流政之《MUSHAN YOKA》(1992)。元・代ゼミのあったところらしい。代ゼミ前にはけっこう流政之作品があるような気がする。
- さて、少し早いが、今回の旅行はここまでとし、JR熊本駅前からリムジンバスで阿蘇くまもと空港に向かう。1時間ほどで到着。800円SUICA。今回は現金はほとんど使わなかったな。帰りの飛行機は、Jetstar GK614便、熊本17:45→19:25成田の予定。だいたい予定どおりのフライトで、特に難もなかった。
阿蘇くまもと空港・国内線ターミナル1Fの、陶板レリーフ《雲上の岳神》(2012)。原画・監修:高津明美、制作:クレアーレ工房。宝くじの社会貢献広報事業として設置。
- 成田空港T3の到着ロビーには19:30頃、出ことができた。最寄り行きのバスまで30分以上ある。夕食がまだだったので、T3のフードコートで適当なものを適当に食らう。と、ジェットスターの高松行きが機材の整備のためとかで、急遽欠航云々とのアナウンスが聞こえてくる。くわばらくわばら。