かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 世界の呼吸法

佐倉の川村記念美術館と佐倉市立美術館で開催中の展覧会『世界の呼吸法 アートの呼吸・呼吸のアート』を見てきました.照明をおとした暗い部屋の四方を埋め尽くしたいくつもの黒い3枚羽のプロペラがゆっくりと回っています.羽はそれほど大きなものではない…

 鍵屋良房の菊寿糖

京都のお土産に鍵屋良房の菊寿糖を買ってきました. 菊寿糖は阿波和三盆を使った押し物の干菓子.(粉糖と,つなぎとして少量の寒梅粉を混ぜているようです.)口の中に入れると,ふんわりとろりと和三盆の甘みが広がっていきます.苦いお茶といっしょにいた…

 伊藤若冲「乗興舟」

京博では,お土産に『伊藤若冲「乗興舟」』をミュージアム・ショップ(便利堂)で購入しました.これは「BEST OF ART 京都国立博物館」というシリーズのNo.2です(2005.2/16発行.1200円).内容ですが,京博所蔵の若冲の拓版「乗興舟」の複製したものに(た…

 石川高ソロ & filament

shin-biギャラリーで開かれていた大友良英によるサウンド・インスタレーション『without records』のクロージング・イベントです.当初はfilamentによるライブのみの予定でしたが,その後に石川高による笙の演奏がプログラムに加わりました.会場は,ギャラ…

 京都国立博物館・平常展

続いて,近鉄で京都に移動して,京都国立博物館で平常展の絵画関係の展示を見ました.『坂本龍馬』展はパスです.相変わらずおもしろいものが目白押しでしたが,私として特筆すべきは11室(近世絵画)でしたね.以下,具体的に挙げてみます. 元信印〈京洛年…

 『個性の競演 江戸時代中・後期の絵画』

奈良県立美術館の館蔵品展です.江戸時代の中・後期の絵画を「江戸の浮世絵師たちI」「江戸の浮世絵師たちII」「江戸時代の御用絵師とその他の絵師たち」「京都の絵師たちI」「京都の絵師たちII(円山派)」「京都の絵師たちIII(四条派)」「京都・大坂の絵…

本日の梗概

奈良公園→奈良県立美術館『個性の競演』→京都国立博物館・平常展→鍵屋良房→shin-bi/石川高ソロ&filament 朝早くに目が覚めたので,涼しいうちにここはひとつ奈良公園でも散歩しようと勢い込んででかけたのですが,涼しいなんてことは全くなく,早朝からうだ…

美術をめぐる旅 貧乏旅行編 第3日

 大通寺

続いて,JRで岐阜から長浜に出て,一般に長浜御坊とも呼ばれる大通寺を訪ねました.この大通寺は,真宗大谷派(東本願寺)の別院で,正式には無礙智山大通寺といいます.大通寺には,さまざまな障壁画があって,美術全集などの図版で多少は知っていたのです…

 『日本の美 三千年の輝き ニューヨーク・バーク・コレクション展』

二日目のこの日,まず,岐阜県美術館で『日本の美 三千年の輝き ニューヨーク・バーク・コレクション展』を見ました.この展覧会は東京にも巡回するのですが,いくつか見たいものもあり,立ち寄ってみました.岐阜県美術館を訪ねたのは,もちろん初めてのこ…

美術をめぐる旅 貧乏旅行編 第2日

というわけで,2泊3日「美術をめぐる旅 貧乏旅行編」

から戻ってきました.相変わらずの珍道中でしたが,天候にもめぐまれ(!?),暑くて暑くて倒れそうになりながらも,なんとか無事に帰ってきた次第です.展覧会については,今回は大ハズレはなしで,それぞれがなかなかの充実ぶりでした.ただ,2泊目のホテル…

 『ネイチャー&アート |ガウディ|ミロ|ダリ|』

上記の『キンダガルテン』と同時開催中の『ネイチャー&アート |ガウディ|ミロ|ダリ|』も合わせて見てきました.こちらも愛・地球博がらみの展示です. 展示は展示室8で1室のみ(8は大きな展示室ですが).最初に3人の美術家を生み出したスペインの自然を…

 『ヤノベケンジ キンダガルテン』

今回最初に行ったのは,豊田市美術館です.JR岡崎駅で愛知環状鉄道に乗り換えて,新豊田で下車,そこからトコトコ歩いたのですが...豊田市美術館は小高い丘の上にあります.江戸時代末に築城された七州城の跡地だとか.そんなわけで,徒歩で行くと,丘の…

美術をめぐる旅 貧乏旅行編 第1日

 米山俊直『祇園祭 都市人類学ことはじめ』中公新書363,読了.

京都大学の米山俊直ゼミ(文化人類学)による1973年の祇園祭の調査報告をまとめなおしたものです(1974.6刊).30年以上前,つまり近過去の祇園祭をレポしている点が,今から読むとかえっておもしろかったですね.まだ,蟷螂山が復活していなかったり,ある…

 藤田真一『蕪村』岩波新書705,読了.

蕪村と近代文学,蕪村と芭蕉,蕪村の俳画,蕪村と俳書,「春風馬堤曲」の世界などなど,与謝蕪村の世界を多面的に紹介した入門書.個人的には「俳書」に関する部分がおもしろかったです.なんでも蕪村の新書はこの本がはじめてだとか.そういえば芭蕉は山ほ…

 恒例の「美術をめぐる旅 貧乏旅行編」

に近々でかけます.今回立ち寄る主なところは以下のとおり. 01.豊田市美術館 『ヤノベケンジ キンダガルテン』『ネイチャー&アート ガウディ、ミロ、ダリ』 02.岐阜県美術館 『日本の美 三千年の輝き ニューヨーク・バーク・コレクション展』 03.奈良県立美…

 『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』

を,近所のシネコンで見てきました.ダース・ベイダーとなったアナキン・スカイウォーカーが,オビ=ワンとの対決に敗れ,片手両足を失った姿で溶岩の火に焼かれるシーンが怖かったです.これで「スター・ウォーズ」完走です.『エピソード4』のピーター・カ…

 榊原悟『江戸の絵を愉しむ 視覚のトリック』岩波新書843,読了.

最初の章の襖絵に関する部分,「隠現効果」や「紙芝居効果」の箇所が特におもしろかったです.先日京博で見たばかりの長沢蘆雪の〈朝顔に蛙図襖〉も出てきました.