かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

児島(1)と鷲羽山 彫刻放浪:児島・岡山・坂出(1)

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鷲羽山あずまや展望台より


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鷲羽山第二展望台より

  • 今回は、岡山の野外彫刻を探るとともに、併せて、児島に立ち寄り、鷲羽山に登ってきた。岡山へは高松空港からバスで坂出に出て、JRの快速マリンライナーに乗り換えるので、途中下車しようというわけだ。
  • 倉敷市の新市発足(1967年に倉敷市、児島市、玉島市が新設合併)20周年を記念し、1987年から2003年まで、6回にわたり、倉敷まちかどの彫刻展という野外彫刻の公募展が開催され、その入賞作が市内の公共スペースに設置された。倉敷に前回行った際に(→ここ)、JR倉敷やJR新倉敷/旧玉島市周辺の設置作を、主に観覧したのだが、今回はJR児島駅やJR茶屋町周辺の設置作を回ってみることにした。以下、倉敷まちかどの彫刻展の作品については、参考にした下記サイトの作品番号と第何回かを記した(例:第5回展)。

>参考:倉敷まちかどの彫刻展

倉敷まちかどの彫刻展・開催年
第1回(1987)
第2回(1990)
第3回(1994)
第4回(1997)
第5回(2000)
第6回(2003)

  • 行きの飛行機は、Jetstar GK411便、成田7:50→9:15高松の予定。順調なフライトで9:00過ぎには高松空港に着陸、9:10頃、到着ロビーに出た。そのため、予定していたよりも1本早い9:20発の坂出行きのバスに乗ることができた。坂出には50分ほどで、到着。1000円。JR坂出10:24発の快速マリンライナーに乗車。10:39に児島に到着。児島からは下津バスの下津井循環線・とこはい号というバスに乗るのだが、このバスが1時間に1本、児島駅を毎時30分に発車するので、それまでだいぶ時間がある。漫然とバスを待っていても退屈なので、とりあえず駅周辺の野外彫刻の類を探ることにした。
  • 児島駅西口の野外彫刻 児島では、主に倉敷まちかどの野外彫刻展の作品を探るつもりで、事前に調べてもいたのだが、まちかどの彫刻展以外の作品もいくつかあった。意外な作品に出会うと、ちょっとうれしい。

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アキホ タタ《Fantasiaの標》(2000.3設置)。児島ロータリークラブが創立35周年を記念して、寄贈。施工:讃岐石材加工共同組合。


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46上條文穂《土の時代》(2003/テラコッタ)。第6回展。


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山口牧生《平成のふたつ岩》(1991.12設置)。国際ソロプチミスト児島の寄贈。この地に伝わる「太閤のふたつ岩」という民話に基づく作品とのこと。

  • 児島公園(塩田メモリアル公園)とその周辺の野外彫刻 児島駅の西口を出て、まっすぐ歩いて数分ほどの公園。

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34眞板雅文《遠山連想》(1994/泥かぶり石、ステンレススティール)。第3回展、大賞。公園の入り口手前に設置されている。


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飯田善國《彫刻噴水「めぐる時間」》(1991.4設置)。下に水はたまっているものの、稼働はしていなかった。ちょっと残念。国際ソロプチミスト児島の寄贈。


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寺田武弘《瀬戸内の風と波と》(1989)。児島ロータリークラブ創立20周年記念。噴水の北側。これは寺田武弘作品ではないか、と思って、タイトル板を探したら、はたして、その通りだった。

  • 瀬戸大橋架橋記念公園の中岡慎太郎作品 坂出駅11:30発のとこはい号に乗車。15分ほどで、鷲羽山ハイランド遊園地前バス停に到着。210円SUICA。下津バスは交通系IC可。一部廃墟化している区域もあったが、遊園地はなかなか賑わっているようで、ジェットコースターなどの乗り物から歓声が聞こえてくる。道沿いを5分ほど西に歩いたところにある瀬戸大橋架橋記念公園の駐車場にお目当ての彫刻が設置されていた。

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36中岡慎太郎《サウダーデ 郷愁》(2000/黒花崗岩、大理石)。第5回展。もちろん、これが今回最大のお目当て。中岡慎太郎(マイ)ブーム、未だ去らず、なのじゃ笑 「サウダーデ」というタイトルは、すぐ近くに「ブラジリアン」パーク 鷲羽山ハイランドがあるためか(なわけないか笑) 作品は瀬戸大橋架橋記念公園の一番上の方の駐車場に設置。鷲羽山ハイランド遊園地前バス停から少し西に歩いたあたり。


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その、ブラジリアンパーク 鷲羽山ハイランド遊園地

  • 鷲羽山ミニトレッキング 次のとこはい号を待つのもつまらないので、鷲羽山の展望台まで歩くことにした。バスで来た道(県道393・鷲羽山スカイライン)を道なりに少し戻ると、星島二郎という瀬戸大橋架橋に力を尽くした国会議員の銅像が立っていた。顕彰のための肖像彫刻は今回の旅行ではパスするつもりだが、この像だけは、なんでこんなところに立っている?感(まあ、瀬戸大橋の見えるところ、ということなのだが)があるので、下に掲載しておく。もう少し道なりに下っていると、遊歩道のような道があったので、そちらに曲がる。あとで調べたところ、これは「風の道」という遊歩道で、かつて下津井電鉄の線路があったところを遊歩道として整備したものとのこと。もう少し進むと展望台とトイレがあり、ここで一息つく。予習では、鷲羽山へはこのあたりから直接山頂方向へ上る道があるような、ないようなで、よくわからなかったが、すぐ近くの「名曲喫茶 時の回廊」(水曜定休で休みだった。ちょっと入ってみたかったな)の前を通り、山頂方向へ向かうきちんと整備された登山道、というか遊歩道があったので、この道を歩くことにした。10分も上ると、本州側の瀬戸大橋の入り口の真上、あずまや展望台に出た。大迫力の眺望で、なかなか素晴らしい。以下、一本松の展望地点→鷲羽山頂上(鍾秀峰)→第一展望台/ビジターセンター→第二展望台/レストハウスと回る。天気もよく、気持ちのいい風が吹いている。第二展望台のところに大きな駐車場があり、観光客の多くはだいたいここまで自動車で来るようだ。第二展望台前バス停から13:59発のとこはい号に乗車する。

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星島二郎》(1974.6建立)。制作は岡本錦朋。星島二郎先生顕彰会による。


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「風の道」の展望台


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名曲喫茶の少し先に道標があった。案内図なども設置されており、風の道から鷲羽山第二展望台まで無事に歩くことができた。


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あずまや展望台。瀬戸大橋の直前にあるトンネルの真上にある展望台。ここからの大橋の眺めは壮観。今日のクライマックス。


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一本松の展望地点から。鷲羽山上には、何ヶ所か展望ポイントがあり、その一つ。


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鷲羽山山頂(鍾秀峰)とそこからの眺め。登るのはたいへんではないが、オレ的には、ちょっと、こ、わ、い、ところだった笑


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ビジタセンター裏手の、「島一つ」碑。児島の俳人、難波天童の句「島一つ土産に欲しい鷲羽山」を刻んだ句碑。揮毫は三宅素峰。現在の句碑は2代目で、初代は1969年3月建立。1996年に火災で損傷したため、1998年1月再建された。ともに鷲羽ライオンズクラブの寄贈。ビジターセンター周辺が第一展望台。


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下津井節碑(1968建立)。「下津井みなとはよ 入り良て出よてよ」と冒頭部が彫られている。ビジターセンターから少し下ったところに設置。


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第二展望台からの眺め。レストハウスと大きな駐車場があり、ここに第二展望台があった。だいたいの観光客は自動車でここまで来るようだ。


つづく