中札内村(1)中札内芸術村 彫刻放浪:十勝(5)
真ん中の山は、たしか十勝幌尻岳。
美術村前のバス停を降りたら、こんな感じ。
- 帯広駅バスターミナル9:35発の十勝バス・60・広尾線・広尾行きに乗車。10:40頃、中札内美術村バス停に到着。この路線は襟裳岬に行くとき利用したことがある。路線バスなので、帯広市内や沿線の町の市街を回るので、けっこう時間がかかる。中札内美術村まで1時間以上かかった。
- 中札内美術村は、敷地内に柏林や芝生広場、美術村庭園が広がり、その中に、北の大地美術館(1992開館)、相原求一朗美術館(1996開館)、小泉淳作美術館(2002開館)、真野正美美術館(2017開館)などの美術館とレストランなどが散在する。野外彫刻は板東優によるモニュメントや具象の人物像が設置されていた(タイトル板が設置されていないので、下記掲載作品の作者や制作年は主に作品に書かれた「サイン」による。)
>参考:MASARU BANDO(公式)。
板東優《RAIL》(2007)。レールのモニュメント。
中札内芸術村・案内図。この案内図には、野外彫刻は森の中の2基、《鐘をならせ》と《二人》が記載されているだけだが、芝生広場や美術村庭園などにも主に板東優の彫刻が設置してあった。これはうれしいところ。板東優作品をこれだけまとめて観ることができるのは、あとは箱根のポーラ美術館ぐらいか。
板東優《PASSIONE》(1992)。枕木のモニュメント。
正面入口付近。
敷地内の遊歩道など、JR広尾線でかつて使われていた枕木などが利用されている。
相原求一朗美術館。美術村の東側。美術館の建物は、1995年まで営業していた公衆浴場、帯広湯を移築・復元・増築改修したもの。1996年に美術館として開館。画家・相原求一朗(1918-99)の作品、なかでも北海道の自然を描いた大作などを観ることができた。小美術館かなと思っていたら、思っていた以上に規模の大きな美術館で、画家の全体像を知ることができた。
西側の柏林
板東優の彫刻小品。おそらく《Byou Byou》(1994)という作品。正面入口から西側の柏林の中に入ってすぐ、左手に設置されていた。細く、やや背の高い木の台座の上に立っていた。
板東優《鐘をならせ》(1989)
板東優《二人》(1989)
芝生広場の、青木三四郎《MEMORY》
美術村庭園の、板東優の、おそらく《緑のメモリー》(1998)という作品。
美術村庭園の木立の真ん中に、八木重吉の詩碑があった。
草に すわる
わたしの まちがひだつた
わたしのまちがいだつた
こうして 草にすわれば それがわかる
美術村庭園の、板東優による女性像(1988)
枕木と釘の椅子
美術村庭園の、板東優による小さな女性像(1987)
美術村庭園の、板東優による女性像(1987)
真野正美作品館前の、板東優による女性像
美術村東側の丘の上から美術村庭園を望む。
丘の上の、板東優による女性像(1985)
美術村東端の、枕木の塔。おそらく板東優作品?
小泉淳作美術館。ここも思っていた以上に大きな規模で、オレ的にはけっこうぐっときてしまった。3室あり、いちばん奧の展示室には、建仁寺法堂の双龍図天上画の小下絵や、東大寺本坊の障壁画の下絵や障壁画の配置を示した模型など。
真野正美小館。帯広市内で農機具や建築・土木用品の販売を営んできた三井金物店(現在、六花亭サロンになっているところ)の敷地内に1924年に建てられた石蔵を移築したものとのこと。現在は真野正美の小品が展示されていた。
北の大地美術館。自画像の公募展「二十歳の輪郭」入選作が展示されていた。